- イタリアのお祭りを見てみたい・行ってみたい
- 人とは違う旅をしたいと思っている
- 旅先ではいつも土地のおいしいものを食べたい

イタリアでは食べたいものがたくさん。
旅の途中では、おいしい体験もしたいなぁ!
という方は多いのではないでしょうか。
この記事では、食べること好きなら一度は行ってみたい食のお祭り「クスクスフェスティバル」へとご案内します。



ところでクスクスって何?



クスクスは、「世界一小さなパスタ」ともいわれる粒状の食べものだよ。
「クスクスフェスティバル」では、クスクス以外にもお楽しみがいっぱい。
イタリアへ行く予定がある方はもちろん、旅の予定のない方も、旅する気分で最後までご覧いただけると嬉しいです。



みえったです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 海外ひとり旅歴30年の旅好き元国際線CA
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- イタリア在住経験あり
開催地は人気ビーチリゾートの【サン・ヴィート・ロ・カーポ】


「クスクスフェスティバル」が開催されるのは、長靴の形をしたイタリア半島のつま先にあるシチリア島。
夏は海水浴を楽しむ人たちでにぎわうサン・ヴィート・ロ・カーポという海沿いの小さな町が会場となります。


>> クスクスフェスティバルの詳細について今すぐ知りたい人は、こちらからどうぞ。
クスクスフェスティバル(COUS COUS FEST)の楽しみ方
クスクスフェスティバルには、さまざま楽しみが用意されています。
クスクスを楽しむもよし、イベントを楽しむもよし。



クスクスフェスティバルへは、実はクスクス以外の目的で行ったんです。
そんな筆者が「クスクスフェスティバル」の楽しみ方を5つ厳選しました。
クスクスフェスティバルでクスクスだけじゃもったいない、どうせなら他にもいろいろ楽しんじゃいましょう!
\クスクスフェスティバルの楽しみ方5選/



ひとつづつ詳しく説明します
世界各国のクスクスを食べる


クスクスフェスティバルでは、世界中から多種多様な名物クスクスが集まります。
地元サン・ヴィート・ロ・カーポの郷土料理である魚介類のクスクスをはじめ、
他にも・・・
- フランス風
- モロッコ風
- チュニジア風
- パレスチナ風
- アルゼンチン風
- ブラジル風 など
気になるクスクスを見つけて、お味見を楽しむことができます。



どれもみな美味しそうで、選ぶのに迷いました。
クスクスフェスティバルの会場では、具材も味付けも料理法も違う各国のご当地クスクスがよりどりみどり。
きっと初めての味にも出逢うことができるでしょう!
テーブル席もたくさん準備されていて、好きな場所に座って食べることができます。



もし誰かと一緒だったら、それぞれに違うクスクスを注文して、食べるときにシェアするのがおすすめ!



そうすればいろんなクスクスをお味見できるね!
露店を見て歩く【シチリア島の特産品が大集合】


フェスティバルで沸く町中を歩くと、沿道にはシチリアの特産品を売る露店が所狭しと軒を連ねているのを目にするでしょう。



さながらシチリアの物産展でした・・・
筆者が気になったお店をいくつか紹介します。まずはこちらのお店から・・・。
シチリアの香水を売るお店


オレンジやレモン・ジャスミンなど、シチリアの花の自然アロマ成分のみからつくられた香水が売られていました。
柑橘類の産地として有名なシチリア島は、柑橘系の精油(エッセンシャルオイル)の世界的産地でもあります。
実は前からずっと、シチリアでは柑橘の香水を買いたいと思っていた筆者・・・
オレンジの花(ネロリ)の香水を購入しました。





ネロリは、まさしくシチリアの香り♪
残り香もやさしくて癒されています。
甘草(リクイリツィア)商品を売るお店





日本で甘草といえば、漢方薬のイメージですよね。
イタリアでは、リクイリツィア(甘草・liquirizia)の飴が売られているのをよく見かけます。
南イタリアのカラブリア産がよく知られていますが、実はシチリア島もリクイリツィアの産地。
お店では、原料のリクイリツィアや粉末も売られていました。







不思議な味がするリクイリツィアの黒い飴・・・
身体にいいからと、外出時に携帯しているイタリア人もいます。
チーズを売るお店





ヒツジ乳のチーズ、ペコリーノ・シチリアーノです。
細かく粉砕されたアーモンドやピスタチオをまぶしたチーズもありました。





ナッツをまぶすとは、シチリアらしさを感じるチーズだね!


サラミやベーコン(パンチェッタ)などの肉製品を売るお店


サラミ・ハム・パンチェッタ(ベーコン)などを売るお店が、シチリア島の南部シラクーサから出店されていました。


加工肉などの肉製品は日本へは持ち込むことが禁止されています。



もし買ったら、イタリア滞在中に食べてくださいね!
量り売りハーブティーのお店


健康効果やリラックス効果・リフレッシュ効果があり、香りも味わいもさまざまなハーブティー。
ハーブティーを日常的に飲用しているイタリア人、結構知っています。
この店では、オレンジの皮入りなど、シチリアらしさを感じるブレンドティーも売られていました。
ピスタチオ製品のお店


シチリア島南東部のピスタチオの町ブロンテからの出店は、ピスタチオ製品を売るお店です。



ピスタチオのジェラートを食べました♪
>> シチリア島にあるピスタチオの名産地での収穫祭「ピスタチオ祭り」も別記事で紹介しています。



食を通して、なんだかシチリア島を巡っている気分になってきた!
地元マルサーラからはワインを売るお店


地元トラーパニ産のオリーブオイルのお店も





希望すればテイスティングも可能ですよ。
見て回るだけでも楽しいのですが、いろいろ試食したり、生産者の方々と直に話をしたりできるのも、食のお祭りでの醍醐味です。
食とは離れますが、地元の工芸品にも触れることができます。





おじさんが編んだ素朴なアンクレットを、この日の記念に買いました♪



旅先で買ったちょっとしたものって、思い出の品になるよね!
イベントやワークショップに参加


クスクスフェスティバルでは、連日さまざまな食のイベントが開催されています。
参加したいイベントがあれば、ネットで事前予約をしておく方がベター。
筆者は、オリーブオイルテイスティングのワークショップ(有料)に参加しました。



著名なシェフによるトークもあり、満員御礼の人気講座でした!
ワークショップでは、解説を聞きながら4種類のオリーブオイルをテイスティング。


食べ合わせの講義もあり、オリーブオイル初心者でも楽しめる美味しい内容でした。
>> オリーブオイルのテイスティングについて:初心者向けに簡略化したテイスティング方法を別記事で紹介しています。
- オリーブオイルをテイスティングしたとき
- オリーブオイルをパンにかけたとき
- オリーブオイルをシーフードにかけたとき
それぞれに味わいの変化が違っていて、まさにオリーブオイルマジック!


会場のサン・ヴィート・ロ・カーポ周辺一帯がオリーブオイルの産地だということもあり、ワークショップでは地元産のオリーブオイルについての学びもたくさんありました。



オリーブオイルのワークショップ参加者全員には、手土産としてインスタントのクスクスもいただいたよ!
参考記事 インスタントのクスクスでつくるクスクスサラダ【レシピあり】



学んで、試食して、そのうえ手土産つきだなんてイイネ~!
他にも下記のようなイベントが行われています
- クッキングショー
- 食に関するトークショー
- ワインテイスティングのワークショップ
- クスクスコンテスト・クスクス選手権 など
クスクスフェスティバルでは、毎日いろいろなイベントが予定されているので、なにかひとつ参加してみるのも楽しいと思います。
サン・ヴィート・ロ・カーポの海辺でリゾート気分を愉しむ


クスクスフェスティバルに訪れたこの日は、小雨が降ったり止んだりと、あいにくのお天気でした。
それでも筆者を含め、みんな各々にビーチリゾートでのお祭りを愉しんでいました。



潮の香りを感じながら飲む地ビールが、また最高でした♪




9月中旬から下旬にかけてのシチリア島は、真夏の猛暑も落ちつき、快適に過ごせる時期。とはいえ海水浴もまだまだ楽しめます。
ベストシーズンの美しい海、そしてリゾート気分・・・こちらも満喫するのをお忘れなく!
満天の星空の下で野外コンサートを聴く
ここまでは、フェスティバルでの日中のお楽しみを紹介してきました。



筆者は日が暮れる前に、クスクスフェスティバルを後にしました。
でももし可能なら、夕方からクスクスフェスティバルに参入するのもおすすめです。
フェスティバルは毎晩24時まで開催されています。
夕食にクスクスを食べ、夜風に吹かれながら露店をひととおり見てまわったら、野外コンサートへと足を運んでみてはいかがでしょうか。



海辺のビーチステージで聴く、星空の下でのコンサートなんて最高だね!
〔2022年】クスクスフェスティバルの詳細情報


コロナの影響により、2020年は開催中止、2021年は規模を縮小して開催されたクスクスフェスティバル。
2022年は25回目という節目の年を迎え、3年ぶりに通常開催が予定されています。
クスクスフェスティバル 2022(Cous Cous Fest)の開催情報
【開催日時】2022年9月16日~9月25日の10日間 12時から24時頃まで
【開催場所】イタリアのシチリア島 サン・ヴィート・ロ・カーポ(San Vito Lo Capo)
最新情報やプログラムの詳細については、公式サイト(イタリア語)等で各自ご確認をお願いします。



クスクスフェスティバルの開催地サン・ヴィート・ロ・カーポへは、近郊の町トラーパニ(Trapani)からバスで行くことができるよ。
シチリア島最大の町パレルモからトラーパニまでは、プルマン(長距離バス)が便利です。
運航会社はSEGESTA社。1日約20便。
パレルモ駅前から市内数か所にあるバス停を経由、約2時間でトラーパニ市内に到着します。
パレルモ空港からも、トラーパニ行きプルマンが出ています。
鉄道チケットは、早期オンライン購入で格安になることが多いです
\ 列車の発着時刻の検索にも利用できる /
【イタリア国鉄トレニタリアTrenitalia の乗車券】は、ここから検索・予約・購入できます。
\ 鉄道+長距離バスも検索結果に出てくる /
出発地と到着地を日本語で入力して検索!
【イタリアの主要都市を結ぶイタロ Italoの乗車券】も、ここから検索・予約購入できます。
クスクスフェスティバルの楽しみ方まとめ


本記事では、イタリアの南の島・シチリア島で開催されている毎年恒例のお祭り「クスクスフェスティバル」について、おすすめしたい楽しみ方を5つ紹介しました。
\クスクスフェスティバルの楽しみ方5選/



クスクス以外の楽しみも盛りだくさん!



海の町の開放的な雰囲気が、いちばんのごちそうかも。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
クスクスフェスティバルのあとはシチリア島を南下、ピスタチオの産地として世界的に名高い町のピスタチオ祭りへと繰り出しましょう♪