6月にイタリアに滞在する時には、スケジュールを工面してでも行きたいピサのお祭りがあります。
ピサと言ってもこの日のお目当ては、あの有名なピサの斜塔ではありません。
町を流れるアルノ川のほとりで、幻想的なキャンドルイルミネーションが輝くピサの町をみれる夜が年に一度だけあるんです。
本記事では、ピサっ子達が毎年心待ちにしている初夏の祭典「ルミナーラ (サンラニエーリ)」の見どころ4選を紹介します。
- イタリア観光プラス何か思い出に残る旅をしたいと思っている
- 異国の旅先で、キャンドルライトの夜景や打ち上げ花火を見れたらいいな
- イタリア旅行中に地元で開催されるお祭りへ行き、そぞろ歩きや夜店を楽しんでみたい
- ガイドブックには載っていない斜塔の町ピサをもっと知りたい

きっと忘れられない旅の思い出となりますよ♪
イタリアのピサといえば斜塔しか知らない・・・というのはもったいない!ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
ピサの町のルミナーラとは?【6月に開催される夜祭り】


ルミナーラとは、中部イタリアのピサの町で毎年6月16日に開催される光の祭典。
お祭りの当日の夕刻になると、町の中央に流れるアルノ川沿いに10万ものキャンドルに火がともされます。
幻想的な夜景をみるために、他の町からも大勢の人が訪れる盛大なお祭りです。



でもまだ日本ではほとんど知られていません・・・。
ルミナーラの見どころ4選を紹介


ここからはルミナーラの見どころを紹介します。
\ルミナーラの見どころ4選/
- お祭りの準備風景
- 日没前の暮れなずむアルノ川の美しさ
- イタリアの夜店を楽しむ
- 川辺に上がる打ち上げ花火
お祭りの準備風景
6月16日のお祭り当日、まだ昼の明るい時間から続々と多くの人々が押し寄せるピサ。
鉄道駅のピサ中央駅に到着したら、お祭りの開催場所となるアルノ川沿いを目指して歩きましょう。



人の流れについていけば到達できますよ。
途中、目抜き通り(Corso Italia)を通り抜けます。





町中がお祭りの雰囲気だね~。



夜のお祭りなのに、昼間からすでにたくさんの人がぞろぞろ・・・
アルノ川が見えてきたら、川沿いを歩いてみましょう。
着々とお祭りの準備が進められているのを見ることができます。
大きなクレーン車に乗った人たちが、川沿いの建物の窓枠になにやら取り付けている様子。





ん?なにを持っているのかな??





キャンドルです♪


川沿いの建物の窓枠には、たくさんのキャンドルが取り付けられていました。その数なんと10万本以上!
そのキャンドルのひとつひとつに、手作業で火が灯されていくのを見ることができます。





手作業で点灯していくんだね!
日没前の暮れなずむアルノ川の美しさ
ルミナーラが開催される6月16日は、一年でいちばん日が長く過ごしやすい時期です。
ゆっくりと暮れなずむ夕空をたのしみながら、イタリア人に交じって川沿いをそぞろ歩きしましょう。





とくに日没前の時間帯は、夕涼みがとっても心地いいです。
この時間になってくると、日が落ちるのを待つ人の数もだんだんと増えてきて・・・
川沿いの堤防には、すでにたくさんの人が陣取っていました。


午後9時を過ぎた頃になると、ようやく空が暗くなってきます。
夜の闇に、待ちに待ったキャンドルの光がやさしく浮かび上がってきました。





わー♪ 幻想的~~



イタリアの夜はネオンがないので、キャンドルライトが映えるね!
イタリアの夜店を楽しむ
日が完全に暮れることになると、ピサのアルノ川沿いはさらに大勢の人。
そうこうしているうちに、アルノ川を渡る橋は通行止めとなってしまいます。
川岸には露店がたくさん出ています。
キャンドルライト輝く中、夜店を冷やかしながら歩くのも楽しいですよ。




川辺に上がる打ち上げ花火
ルミナーラでみんなが楽しみにしているのが、祭りのフィナーレを飾る打ち上げ花火。
そのため、夜が更けてきても誰も帰ろうしません。
そぞろ歩きしたり街角の石段に座ったりして、その時を待ちます。
時計の針が午後11時を回るころになると・・・
そろそろかなーー
という声があちこちで聞こえ始めてきます。



今か今かと、わたしもキョロキョロ夜空を見上げてました。
突然、ポンポンポンという大きな音が!!!
と、ほぼ同時に「わーーーーっ」と歓声が上がりました。





打ち上げ花火が始まったよー!!
アルノ川の水面のあちこちから打ち上げられるので、視界180度の花火を楽しむことができます。






ピサの夜空に次から次へと、花火が大きく広がっては消えていきました。



海外の旅先で見る花火は、日本で見る花火とはまた違った感動があります。
おわりに|ピサのルミナーラ (サンラニエーリ)情報2022最新


わたしが初めてこのお祭りを見たのはもう25年近く前のこと。
当時隣町に住んでいて、毎年見に行ってた懐かしい思い出のお祭りです。
以前は橋の上からも花火を見ることが出来たのですが、ここ数年前からは花火の時間が近づいてくると橋の上が通行止めされるようになりました。



近年ヨーロッパではテロ事件などが相次いで起きたので、セキュリティーの観点からかと思います。
のはずなのですが、予定より少し遅れて始まることも多く・・・
そんな時は、今か今かと花火を待つ時間も楽しんでしまいましょう。


もし6月にイタリアへ行く予定があれば、
ピサの斜塔観光と合わせて、ルミナーラも旅の計画に加えてみてはいかがでしょうか。



川辺にきらめくキャンドルライトの夜景は、きっと忘れられない旅の思い出となるね!
なおお祭り当日は、ピサの斜塔もライトアップされます。アルノ川からはさらに15分ほど歩きますが、もし元気があれば斜塔まで足をのばしてみるのもおすすめです。



夜ライトアップされた斜塔も一見の価値があります♪
\ルミナーラ詳細情報/
コロナ感染拡大防止のため2020年から2年連続で開催中止だったルミナーラ(La Luminara di San Ranieri a Pisa)でしたが、2022年は3年ぶりの開催が予定されています。
10万ものキャンドルに火が灯され、例年通り打ち上げ花火も予定されています!
【開催日時】2022年6月16日(木)の日没頃から24時頃まで(見学料:無料)
なお当記事内でも随時アップデートしていきますが、最新情報は各自でも確認をお願いします。
参考リンク:ピサ県公式サイト(イタリア語)
【ピサへはフィレンツェから日帰り可能です】
フィレンツェSMN駅(Firenze S.M.N.)ーピサ中央駅(Pisa Centrale)間は、列車でおよそ1時間強。
- ピサ中央駅からアルノ川沿いまでは徒歩で約15分。
- ピサ中央駅からピサの斜塔へは徒歩約30分弱、時間のない時は駅から市内バスでも行くことができます。
直接ピサの斜塔へ行く場合は、ピサ中央駅下車ではなくサン・ロッソーレ駅(Pisa S.Rossore)下車が便利です。
地図はルミナーラが開催されるアルノ川周辺を表示しています
夕刻から夜にかけて催されるお祭りなので、ルミナーラ当日はピサに宿をとることをおすすめします。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。



イタリアの初夏の長い夜を楽しんでくださいね♪
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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