ローマから北へおよそ120km、ウンブリア州にあるオルビエート。
断崖絶壁の上に立つ美しい要塞都市として知られ、訪れる観光客は後を絶ちません。
オルビエートの魅力は、なんといっても離れた場所からみる遠景!!!
この世界一美しいともいわれるオルビエートの全景を眺めることができる場所に、元修道院ホテルがあります。
当記事では、実際にステイしてみてわかった元修道院ホテル「ラ・バディア」5つの魅力を厳選して紹介します。
- 旅先で絶景をひとりじめできるロケーションでゆっくりホテルステイしたい
熟年夫婦の旅にもピッタリ - 元修道院ホテルに泊まってみたいけど長期休暇がとれず旅程に余裕がない
ローマから1時間半弱・空港到着後ホテルへ車で直行も可能な距離 - イタリアの静かな環境にある田舎のホテルに滞在しながら、観光やグルメも満喫したい
- 由緒ある歴史的建造物に宿泊してみたいけど、実際に泊まるとなると設備が整っているのか不安
今回紹介する元修道院ホテルは快適でした - イタリアって英語があまり通じないと聞くけど、英語が通じる田舎のホテルに泊まりたい


せっかく天空の町オルビエートへ行くのなら町中を歩くだけではなく、町の素晴らしい遠景も楽しみましょう。
オルビエートの由緒あるホテル「ラ・バディア」の魅力
オルビエートの町はずれにある見晴らしのいいスポットから眼下に広がる緑のパノラマを一望すると、緑の中にぽつんと建つ古城のような建造物に目が留まります。


美しい塔のある建物の正体はホテル《ラ・バディア》。
ここには、元々6世紀の終わりごろに建てられたという伝説的な修道院がありました。
そう、ラ・バディアは元修道院ホテルなのです。


現在残っている元修道院の建物は、同敷地内に12世紀頃に建築されたもの。
起源からいえば、イタリアにあるホテルの中では最古だそうです。



実際にステイしてみて感じたラ・バディアの魅力を徹底紹介していきますね。
\オルビエートの元修道院ホテル「ラ・バディア」の魅力/
- オルビエートの全景を一望できる
- 緑のオアシスのようなお庭
- 長い歴史を感じる修道院の内部を鑑賞できる
- ホテル内もまるで美術館
- 客室内はリフォームされていて快適ステイ
オルビエートの全景を一望できる!
チェックインを済ませたら、ホテルの敷地内の散策へと繰り出しましょう。
歩いていると、建物の天井の一部が落ちて無くなっている一角にたどり着きます。





わぁ~!絶景!!



かろうじて残存するアーチ形の天井が、まるで絵画の額縁のようでした。
朽ちた壁でできた縁の中に納まっているのは、絶壁の上にひろがるオルビエートの町の全景!!
この絶景を眺めることができるのは、ラ・バディアのゲストだけに与えられた特権です。


時間の経過とともに、さまざまな表情を見せてくれるオルビエート。
早朝には朝日を受けて、まるでやわらかなオレンジ色のフィルターがかかったような姿もみることができました。


そして・・・・
\ 午後まだ陽も高い時間に、同じ場所から見上げたオルビエートもご覧ください/




崖上の真ん中あたりに見えている、町の中心部に見えている大きな建物は・・・
オルビエートのシンボルのひとつ、大聖堂(ドゥオモ)です。



天空の町をひとり占めした気分になるね。



こうして町の外側から眺めると、特異な地形に築かれた町の姿にあらためて圧倒されますね。
緑のオアシスのようなお庭!
ホテルの敷地内は、まるで緑豊かな自然のオアシスのような雰囲気。
小鳥のさえずりが耳に心地よく、静寂の中で至福のひとときを過ごすことができます。


ホテルの庭を歩いていると、誰もが見上げてしまうような巨大な木をみつけました。



この木なんの木?気になる木~♪


なんの木なのかと気になってレセプションの人に聞いたら、バナナの木なんだとか。花まで咲いていました。
トロピカルな異国情緒もたっぷりです。



イタリアでバナナの木をみるとは驚きです!!


由緒ある元修道院の内部を鑑賞できる!
元修道院ホテルのエントランスには、こんな文字が書かれた看板がありました。
ABITARE LA STORIA (歴史に住むこと)


ということで、建物内にも入ってみることにしましょう。
元修道院ホテルだけあり、かつて修道士たちの住居として使われていた古い建物や教会・聖堂などをみることができます。
こちらは12世紀に建てられたという教会。





厳かな空気に、ここがホテルの敷地内であるということを忘れてしまいそうになります。
次に訪れたのは古い聖堂・・・。
ひっそりとした聖堂のホールの壁には古いフレスコ画。
13世紀から14世紀頃にかけて描かれたものとのことでした。




ラ・バディアのゲストだけが鑑賞できる聖堂内で鑑賞したフレスコ画は特に圧巻でした。



壁いっぱいに描かれたフレスコ画は保存状態もよく、なかなか見ごたえがありますよ。
ホテル内もまるで美術館!
オルビエートの全景を眺め、緑豊かな自然に癒され、長い歴史と芸術に触れることができました。
いよいよ、部屋のある建物の中へも入って行きましょう。
ホテルの客室数は21室(スイートルーム5室を除く)。
古い建物なのでエレベーターはありませんが、2階にある部屋へはホテルのポーターさんがスーツケースを運んでくれるので安心です。


客室のある建物内も、とても厳かな雰囲気を感じますね。







調度品のひとつひとつにストーリーを感じるのも、歴史ある元修道院ホテルならではです。


客室内はリフォームされていて快適ステイ!
宿泊した部屋は、快適にすごせるようリフォームがされていました。


部屋にはバスタブもあり、熱いお湯にもゆっくりつかることができます。
習慣の違いからか、イタリアではバスタブが設置されてなくシャワーのみ設置という客室が一般的だったりします。
したがって、一流といわれるカテゴリーのホテルでも建物が古いと水回りが悪いことがあります。
熱いお湯がなかなか出ないことも珍しくありません。



日本のホテル仕様がスタンダードだと思っていると、いろいろ違っていて不便を感じることも多いのがイタリアの旅です。
しかしラ・バディアでは、古い建物ということで少々不安に思っていた水回りに関しても快適そのものでした。
朝は、共用の朝食ルームでビュッフェ式ブレックファーストを楽しむことができます。


ステイ中はスタッフのホスピタリティーが随所に感じられ、心からリラックスできました。
観光などの目的で、ホテルの外へ出かけるのが惜しいと思ってしまったほど。
チェックアウト時には、名残惜しい気持ちになりました。



ホテルステイが快適すぎて、観光へ出かけたくなくなるのが唯一のデメリットでした。



滞在型の旅にピッタリだね!
【ラ・バディアの詳細とアクセス】オルビエート近郊の見どころも紹介
当記事で紹介した元修道院ホテルの詳細です。



このロケーションと環境にしては、料金設定が良心的なのも嬉しいホテルです。
Hotel La Badia(ホテル ラ・バティア)
所在地:Localita La Badia, 8 05019 Orvieto(TR)
電話番号:+39 0763 301959 +39 0763 301876
ファックス:+39 0763 305396
※1月2月はシーズンオフのため休業。
Hotel La Badia 公式サイト(英語)
Hotel La Badia 公式サイト(イタリア語)
鉄道駅オルビエート(Orvieto)駅から元修道院ホテルへはタクシー利用で約10分です。
レンタカーで旅をされる方は、ローマ・フュミチーノ国際空港からホテルまで車で1時間半ほどで到着します。
なお当記事でも随時アップデートしますが、最新情報は各自直接ご確認をお願いします。



ホテルから天空の町オルビエートまでは約3Km。
観光の拠点としても大変便利です。
\ローマから日帰り可能/
天空の町オルビエートへのアクセス
ローマから鉄道を利用し、1時間強でオルビエート(Orvieto)駅へ到着します。
駅から丘の上のオルビエート旧市街へは、鉄道駅の向かいにあるケーブルカー(funicolare)乗り場から乗車して上るのが早くて便利です。
体力に自信のある方は、ケーブルカーを使わず歩いて上ることもできます。時間はかかりますが気持ちいいですよ!
なお修道院ホテル「ラ・バディア」はオルビエートから目と鼻の先の距離ですが、オルビエート近郊にもたくさんの見どころがあります。
オルビエートで何泊か過ごすなら訪ねたい・・・筆者おすすめの観光スポットも紹介しておきますね。





足の便は悪いけれど、小さくてかわいい町ばかりです。
さいごに
思えば私が初めてオルビエートの遠景を見たのは、オルビエートへと向かうドライブの車中からでした。
何もない緑の平原に、突起した丘上の町が突如現れたときの驚きは、20年以上経った今も忘れられません。
いろいろ書きましたが、
オルビエートの全景を町の外から眺められるロケーションは最高です!
ローマから日帰り小旅行も可能な天空の町オルビエート。
次回の旅では歴史的建造物にステイし、オルビエートの遠景を満喫してみてはいかがでしょうか。
この記事が、少しでも旅計画の参考となれば嬉しいです。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。



天空の町の絶景を望む元修道院ホテルのステイでは、これまでの旅とは違うイタリア発見が待っていますよ!
「たまにしか旅行に行かない」「持っていないサイズのスーツケースが必要」という方は、スーツケースのレンタルがお得です。