- 『イタリアの最も美しい村』へ行きたい
- イタリアの収穫祭へ行ってみたい
- 公共交通機関のみで、イタリアの田舎や収穫祭を訪ねたい
- ワインやオリーブオイルの名産地を巡りたい
ローマやフィレンツェやヴェネツィア・・・
有名な観光都市も魅力的なのですが、イタリアには知られざる美しい町や村も数多く点在しています。

「イタリアの観光地はもう行き尽くした」という旅好きに、小さな村は人気だよね!
そんな小さな村々から、さらに数々の厳しい基準をクリアし厳選されたのが『イタリアの最も美しい村(I Borghi più belli d’Italia)』の称号を持つ村。
イタリアでは少しづつ注目され始めていますが、日本ではまだまだ無名の村ばかりです。



わたしもたまたま訪れて「ここもイタリアの最も美しい村に選ばれていたのかー」と気づくことがほとんど。
『イタリアの最も美しい村』は、たいていが車がないと行けないロケーション。これまで行きたくても行けなかったという人もいるかと思います。
そこで本記事では、
公共交通機関だけで行くことができる『イタリアで最も美しい村』にご案内します。



ブリジゲッラという村だね。



女子ひとり旅で、初夏と秋の2回訪れました。
ボローニャやフィレンツェなど観光都市にステイして、日帰りで訪れることができるというのも◎。
イタリアへ行く予定がある人もない人も、旅する気分でご覧いただければと思います。
鉄道利用+徒歩で行くことができる
▶ ブリジゲッラへのアクセス案内を今すぐみる
▶ブリジケッラ秋の収穫祭スケジュール2022をチェックする



みえったです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 乗務歴20年の元国際線CA
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- イタリア在住経験あり
ブリジゲッラってどんなところ?
▶ ブリジゲッラへのアクセス案内を今すぐみる
ブリジゲッラは、北イタリアのエミリアロマーニャ州にある小さな村です。
でもただの小さな村ではありません。
これは村へ通じる道路沿いに立っていた看板。


「ようこそブリジゲッラへ」と書かれた下には「中世の村&温泉(テルメ)のある村」と記されています。



温泉地でもあるんだね!
また「サンジョベーゼ(ワイン)街道」と書かれた看板もありました。


ブリジゲッラの周囲一帯にひろがる丘陵地は、赤ワインのサンジョベーゼ ディ ロマーニャDOC の名産地なのです。
他にも、これらの標識が並んでいました。
- スローフード推進の町
- イタリアオリーブオイル協会認定の町
- イタリア観光協会認定の町


観光・温泉・ワイン・オリーブオイル・スローフード・・・
ひっそりとたたずむブリジゲッラには、秘められた楽しみがいろいろあるのです!
【日帰りで行く】ブリジゲッラ村の歩き方おすすめ5選
ここからは、ブリジゲッラの歩き方のおすすめを5つ紹介していきます。



ボローニャやフィレンツェなどからワンデイトリップで訪れるときにピッタリの歩き方です!
\ブリジゲッラの歩き方5選/
- 村を見下ろす時計塔を目指す
- ブリジゲッラのシンボル・時計塔へ登る
- もう一つの村のシンボル・城塞へ登る
- ロバの小径を歩く
- 極上オリーブオイルの村ブリジゲッラでおいしいものを探す
>> 秋には収穫祭も目白押し!
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村を見おろす時計塔を目指す
ブリジゲッラはオリーブオイルの村らしく、歩いていると村のあちこちでテラコッタに植えられた観賞用のオリーブの木が置かれているのをみかけます。
6月に訪れた時は、小さなオリーブの実がふくらみ始めていました。


オリーブの向こう側には、切り立った岩山の上にそびえ立つ時計塔がみえていますね。



時計塔は、ブリジゲッラのシンボルのひとつです。
時計塔へは村から続く石段を上って、徒歩で行くことができます。


小さな村なので、時計塔への道しるべもすぐにみつけることができます。
それにしても、晴天の観光日和だというのに、観光客にはひとりも出逢いませんでした。
ブリジゲッラ村のシンボル・時計塔へ上がる
時計塔(Torre dell’Orologio)へと上っていきましょう。
上っていく途中で見た、秋色のブリジゲッラです。


イタリアの秋は日本の秋とは違って雨が多く、この日もあいにくのお天気。
青空がひろがるお天気の日もいいですが、小雨がぱらつき霞がかかったブリジゲッラも絵画のごとく美しいです。


眼下の景色を眺め一息いれたら、がんばって頂上の時計塔を目指しましょう。



やっぱり観光客には出逢わない・・・
この日も美しい景色をひとり占め。
石段を上りきり、やっと到着した時計塔です。





到着ー!!
眼下にはブリジゲッラの全景がみえます。
向かいに見える岩山には城塞が、時計塔と対をなすようにそびえていました。
城塞へも、村から続く坂道や石段を通れば、同じように頂上まで上って行くことができます。


もうひとつのブリジゲッラのシンボル・城塞へ上る
まだ体力が残っていれば、もうひとつの岩山にそびえる城塞(La Rocca Manfrediana)へも上りましょう。



わたしは日をあらためて別の日に上りました。
城塞に上ったときに見た、時計塔です。


それにしても、季節が違うと印象も変わりますね。
初夏のブリジゲッラと秋のブリジゲッラ、それぞれ違った美しさがありました。



時計塔・・・城塞・・・
高い場所から見下ろすブリジゲッラ村、訪れたらぜひ見ていただきたいです。
ロバの小径を歩く
さてふたたび村へ下りてきたところで、もうひとつの見どころへ案内します。
『ロバの小径(Via degli Asini)』です。


でも小径(こみち)とは名ばかりで、実は建物内にある廊下のような通路。
外側から見たロバの小径はこちらです。



半月形をした小窓のある場所にあります。


ここは、かつてロバが飼われていた建物。
下層階の1階2階にロバか飼われていて、上層階には人が住んでいたそうです。
ロバの小径のある場所から出発して急傾斜の階段を、ロバたちは背中に荷物をのせて運搬していたとの説明書き。
今では綺麗にリフォームされていて、建物は住居として使われていました。





家の玄関から一歩外に出ると『ロバの小径』だなんて、素敵な住居だね。
極上オリーブオイルの里でおいしいものを探す


冒頭でも書きましたが、ブリジゲッラは「イタリアオリーブオイル協会認定の町」の称号を獲得した村でもあります。
筆者がブリジゲッラを訪問したきっかけも、実はオリーブオイルでした。



ブリジゲッラのオリーブオイルを初めてテイスティングして以来、ずっと訪れたいと思っていたんです。
ブリジゲッラのオリーブオイルは、この地域一帯でしか栽培されていないふたつの土着品種のオリーブからつくられています。
時計塔のある丘上から見下ろすと、オリーブ林が山の斜面に広がっているのが見えていました。


ブリジゲッラのオリーブオイルをオリーブの品種で分けると・・・
- ノストラーナ・ディ・ブリジゲッラ(Nostrana di Brisighella)種
新鮮な緑の香り。口に含むとフルーティーさの中に苦み辛みが感じられるバランスのよいオリーブオイル。
この小さな地域のみの品種という希少価値もある。 - ギアッチョラ(Ghiacciola)種
さらに生産量が少ない品種。ノストラーナ種より少しやさしい印象の個性で、いろいろなお料理に使いやすい。
ほぼ自産自消に近いオイルという希少性から、値段もそれなりにします。
でもせっかく訪れたのなら、ブリジゲッラを訪れた手土産としてオリーブオイルを買うというのも一案でしょう。
ブリジゲッラ産オリーブオイルは、ブリジゲッラ旧市街にある特産品を売るお店で購入可能です。



お店の人にお願いすれば、オリーブオイルのテイスティングもさせてもらえるよ。
>> 【初心者向け】オリーブオイルをテイスティングするときのポイント を別記事で紹介しています。


もちろんオリーブオイル以外の特産品も魅力的。
先に紹介した赤ワインのサンジョベーゼ・ディ・ロマーニャDOCの他、黒トリュフ、チーズなど、数々の特産品があります。



『スローフード推進の町』に選ばれたのも納得。



お土産選びも楽しそう!
ブリジゲッラの村はずれには、オリーブオイル直売所もありました。


【2022年秋のスケジュール公開】11月のブリジゲッラは収穫祭が目白押し


ブリジゲッラでは毎年11月の日曜日、さまざまな収穫祭・サーグラ(sagra)が盛大に催されます。
秋に訪れる際には前もって日程をチェックし、興味のある収穫祭を目当てに訪れるのも楽しいですよ。
\【2022年秋】ブリジゲッラの収穫祭情報/
- 11月6日(日)『仔豚祭り』
- 11月13日(日)『洋ナシと熟成チーズ祭』
- 11月20日(日)『トリュフ祭』
- 11月27日(日)『オリーブと新オリーブオイル祭り』
なお最新情報は、公式サイトなどで各自ご確認をお願いします。
(当サイトでも、適宜更新します)



村を挙げての収穫祭・・・
いつか行ってみたいな♪



地元の人達と交わり名物料理を味わう体験は、きっと忘れられない思い出となるはず!
ブリジゲッラへのアクセス【列車と徒歩だけで行ける小さな村】


『イタリアの最も美しい村』ブリジゲッラへは、公共交通機関(列車)利用だけで行くことができます。
(以下カッコ内は駅名)
ボローニャ(Bologna Centrale)・リミニ(Rimini)・ラベンナ(Ravenna)などの都市からは、いずれもファエンツァ駅(Faenza)乗り換え、ブリジゲッラ駅(Brisighella)に到着します。
フィレンツェ(Firenze S.M.Novella)からは、ファエンツァ(Faenza)方面行きのローカル列車利用でブリジゲッラ駅(Brisighella)に到着します。



日帰り小旅行にピッタリ



わたしは2回ともボローニャから日帰りで訪れました。
ローカル線なので、時間や曜日によっては列車の本数が少なくなります。
ブリジゲッラ駅に到着した時に、駅で帰りの列車の出発時間を前もってチェックしておくことをおすすめします♪
駅から北北西に歩くと、この記事で紹介した旧市街へ到着できます。



村の中心部へも徒歩で行くことができるんだね。



半日もあれば充分観光できるよ。
早期オンライン購入なら格安で予約できます(一部チケットを除く)
列車の発着時刻の検索にも便利
\ イタリアでの移動には欠かせない /
【イタリア国鉄トレニタリアTrenitalia の乗車券】は、ここから検索・予約・購入できます。
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出発地と到着地を日本語で入力して検索!
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ブリジゲッラは日帰り小旅行にピッタリ|まとめ


本記事では、『イタリアの最も美しい村』にも選ばれた小さな村・ブリジゲッラの歩き方を紹介しました。
日帰り小旅行に!ブリジゲッラの歩き方5選
人の多い都市部とくらべブリジゲッラは治安もいいので、ひとりで旅している旅女でも気軽に行くことができます。
次回のイタリア旅のヒントとなれば幸いです。



観光地での喧騒を忘れて、小さな村でのんびりした空気を満喫してくださいね。
イタリアでは、お土産をさがしにスーパーへ行くのもお忘れなく!