暑くて食が進まない・・・
ごはんを作るのが面倒・・・手軽に作ることができて、滋養のある夏向けのお料理ってないかしら?
という時のワンプレートランチにピッタリなのが、クスクスサラダ。

あっさりヘルシーで滋味深い味わいがクセになる一品です。
本記事では、火をほとんど使わずパパッと作ることができるクスクスサラダの作り方を紹介します。

びっくりするほど簡単にできるので、あなたも作ってみませんか♪
- クスクスサラダの基本レシピ + いろいろな食べ方
イタリア在住者のコメントもあります - 本場!南イタリアのシチリア島で食べる伝統的クスクス料理とは?
- そもそもクスクスってなに?
この記事を読むと、イタリアの食文化も垣間見ることができます。
ぜひさいごまでご覧いただけると嬉しいです!



みえったです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- 他3つの「食に関する資格」を保有
- 乗務歴20年の元国際線CA
簡単!早い!クスクスサラダ【レシピ】
欧州諸国などでは、スーパーの総菜コーナーで見かけることも多いクスクスサラダ。
イタリアの家庭では、食欲が落ちる夏のお助けメニューとしても人気です。



調理時間は15分以内。
さっそく作っていきましょう!
- インスタントのクスクス 100g
- 塩 小さじ1
- エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2
- キュウリ 2・3本
- 赤玉ねぎ 1/2個
- ミニトマト 5個ぐらい
- モッツァレラチーズ 1個
野菜の大きさにより分量が変わるので、作りながら微調整してください。
クスクスはお湯で戻すと膨らんで量が増えます。
作る時には大きめの容器(ボールなど)を使うことをおすすめします。
インスタントのクスクスを容器に入れ、塩を加えてスプーンで混ぜる。オリーブオイルも加え、軽くなじませる。


オリーブオイルを加えるのは、主に以下の理由からです。
- オイルでコーティングし、クスクスをパラパラにするため
- 味にコクを加えるため
なお今回のレシピで使う野菜は生野菜ばかりなので、たっぷりめのオリーブオイルを加えました。
こうすることで、味がよくまとまります。
良質なオリーブオイルを使うと、クスクスの味が格段にアップしますよ
お湯を注いでから5分くらい経つと、水分を吸ってクスクスが膨らんできます。
クスクスの汁気がなくなったら、スプーンで軽く混ぜてください。


キュウリはスライサーで薄くスライスし、塩を少々ふって5分ほどしたら搾って水分を出します。
赤玉ねぎも薄くスライス。ミニトマトは、1/4もしくは半分にカットします。
スライスしたキュウリはギュッときつく搾って、水分をよく出しておくのがポイントです。
クスクスと、すべての具を、スプーンでよく混ぜ合わせてください。





材料をカットしてクスクスと混ぜるだけ!
簡単スピード料理だね。
ありあわせの野菜を、何でも入れることができるクスクスサラダ。
時間のないときでもパパっと作れるので助かっています。
材料として使うクスクスはこちらから購入できます



イタリア人に長年支持されている老舗パスタメーカー「バリラ」のクスクスです。
気軽にネット購入できるので助かります。
塩の代わりに、粉末の野菜ブロードを使うこともあります♪
なお、本記事で紹介したクスクスサラダのレシピの分量は、少し多めのできあがり量となっています。
というのも、わたしはいつも多めに作っておき、すぐに食べない分はタッパーに入れて冷蔵庫内で寝かすようにしているからです。
作ってから時間をおくと味が馴染んでおいしくなります◎



作り置きしたクスクスサラダは、常温ででも、冷やしてでも、どちらもおすすめです!
そもそもクスクスとは?【食の豆知識】



レシピではインスタントのクスクスを使ったけど、インスタント以外のクスクスもあるのかな?
本来のクスクスの作り方を簡潔に説明すると・・・
- 水で湿らせたセモリナ粉を両手を使ってよく混ぜ、極小の粒状にします。
- ここにオリーブオイルや塩コショウ・スパイス等を混ぜ込み、馴染ませるため時間を置き寝かします。
- これを1時間以上かけてじっくり蒸してクスクスが作られます。



本来クスクスは、ファーストフードではなくスローフードなんだよ!
今では、お湯を注ぐだけでできる、インスタントのクスクスを使って調理するのが主流となっています。



ところでクスクスって、栄養的にはどうなのかな?
\気になるクスクスの栄養価/
クスクスはビタミンB群やビタミンAが豊富なので、疲労回復などの効果が期待できます。
海外では食事療法にも使われることがある食材です。



パパッと作ることができる上に、必要な栄養素も取れるだなんて神だね!



ベジタリアンやビーガンの人たちにも人気のサラダだよ。
お弁当としても人気【イタリアとクスクスサラダ】





クスクスサラダといえば、イタリアでの夏の海水浴ランチを思い出す筆者です。
イタリアの海の町に住んでいたころの、夏の思い出。
タッパーに詰めたクスクスサラダをクーラーボックスに入れて、夏の海水浴へよく持って行きました。
お弁当用として作ったクスクスサラダ
【イタリア在住のみなさん】クスクスサラダへの反応まとめ
クスクスサラダを作ってインスタグラムに投稿したら、たくさんのコメントをいただきました。



コメントを下さった方、ありがとうございます♪
中でもイタリアにお住まいの方からの反応が多かったので、一部紹介しますね。
まずは北イタリアのヴェネト州にお住いのAさんのコメントから。



私も一時クスクスにハマってたことがあって、やっぱり夏だったんだけど、翌日がもっとおいしいんですよね♪
すっかりクスクスの存在を忘れてたので、また作ります。
やはり翌日がもっとおいしいクスクスサラダ!
味と手軽さにハマってしまったお気持ち、よくわかります。
2人目は、中部イタリア・トスカーナ州にお住いのTさん。



クスクスサラダおいしいですね。
クスクスサラダとパンツァネッラは半日おいて作り置きした方がおいしいの同感です!
ちなみにパンツァネッラとはトスカーナ地方の夏のお料理で、固くなってしまった古いパンを捨てずに利用して作る「パンのサラダ」のこと。
パンツァネッラもクスクスサラダと同様、海へ行くときによく持参するお弁当のひとつです。
半日おいて作り置きした方がおいしい・・・ですよね!
ラストは、同じくトスカーナ州在住でイタリア人のPさん。
日本ツウのPさんは、日本風にアレンジしたクスクス料理のアイデアを教えてくれました。



ふだんは忙しくて時間がないから、調理に時間のかかるご飯の代用食品としてクスクスを使っているよ!
例えば丼風にしたりとか。
そうそう、クスクスに米酢をちょこっと垂らすとパーフェクトだよ。試してみてね♪
クスクスに隠し味として米酢を入れるとは斬新なアイデア!
次回試してみたいと思います。





クスクスサラダ、ボクも作ってみたい!
\【1箱500g入り】2人分だと5回以上も作ることができます/
イタリアの郷土料理としてのクスクス
クスクスは、南イタリアのシチリア島では郷土料理として食されています。
本場シチリア島で食べたクスクス料理は、時間をかけて作られた本格派でした。


カターニアで食べたクスクス【シチリア東海岸】
シチリア島の中でも、地域によってレシピが違うというクスクス料理。
下の写真は、シチリア東部の町・カターニア(Catania)の友人宅で食べたクスクスです。



家庭に代々伝わるレシピで作られたクスクスの上には、大きな魚介類がたくさん盛られていました。


ひとりづつ、お皿に取り分けてもらって。





魚介のスープが染み入ったクスクスは、ほっこり幸せな味でしたよ。
トラーパニで食べたクスクス【シチリア西海岸】
一方、シチリア西部の町・トラーパニ(Trapani)のリストランテで食べたクスクスはこちら。


魚介類のスープの味がしみ込んだクスクスに、さらに魚介スープをかけながら食べます。
セモリナ粉を時間をかけて蒸して作られたトラーパニのクスクスは、インスタントのクスクスにはない素朴な風味が感じられました。



トラーパニは、クスクス料理がおいしいことで知られています。
町の名物料理なので、もし行くことがあれば食べてみてください!
関連記事 シチリア島のトラーパニ近郊のビーチリゾート地では、毎年9月に「クスクスフェスティバル」が開催されています。
クスクスサラダは便利でくせになる一品


本記事では、日本ではまだ馴染みの薄い食材クスクスについて、大きくわけて2つのことを紹介しました。
火をほとんど使わずにできるスピード料理クスクスサラダ
イタリアの食文化・郷土料理としてのクスクス
クスクスサラダは、メインにもサイドメニューにもなる一品です。
真夏の時短料理としてや、海などアウトドアのお供としても便利。ぜひ作ってみてくださいね。



クスクスサラダをもりもり食べて、猛暑を乗り切りましょう♪
「初めてクスクスという食材を知った」という方にも、異国の食文化やクスクス料理に興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
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