暑くて食が進まない
今日は食事を作りたくない気分…
手軽に作れて、滋養のある夏向けのお料理ってないかしら?
夏真っ盛り、暑い時期のワンプレートランチにピッタリなのがクスクスサラダ。
火をほとんど使わずパパッと作れて、食欲が落ちる夏にあっさり食べることができます。
夏の常備食として冷蔵庫に作り置きしておくこともできるので、忙しい人にも作ってみてほしい…
そんな思いも込めて、本記事ではクスクスサラダのレシピを紹介します。
滋味深い味わいがクセになるおいしさだよ♪
- 夏のお助けメニュー:クスクスサラダのレシピ
イタリア在住者のコメントもあります - 南イタリアの食文化・伝統的なクスクス料理とは?
イタリア旅行に行ったら食べたい - そもそもクスクスってなんなの?
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- イタリアで食の旅を続ける元国際線CA
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- ベジフルビューティーアドバイザー
- フードバランスアドバイザー
- はちみつマイスター
簡単!早い!クスクスサラダ【レシピ】
欧州諸国などでは、スーパーの総菜コーナーで見かけることもあるクスクスサラダ。
イタリアの家庭では、食欲が落ちる夏のお助けメニューとしても人気です。
調理時間は15分以内。
さっそく作っていきましょう!
- インスタントのクスクス
100g - 塩 小さじ1
- エキストラバージンオリーブオイル 大さじ2
- キュウリ 2・3本
- 赤玉ねぎ 1/2個
- ミニトマト 5個ぐらい
- モッツァレラチーズ 1個
今回は入れてませんが、シーチキンを入れるのもおすすめ◎
野菜の分量は、作りながら微調整してください。
クスクスはお湯で戻すとふくらんで量が増えます。
作る時には大きめの容器(ボールなど)を使ってくださいね。
インスタントのクスクスを容器に入れ、塩を加えてスプーンで混ぜる。オリーブオイルも加え、軽くなじませる。
オリーブオイルを加えるのは、主に以下の理由からです。
- オイルでコーティングし、クスクスをパラパラにするため
- 味にコクを加えるため
なお今回のレシピで使う野菜は生野菜ばかりなので、たっぷりめのオリーブオイルを加えました。
こうすることで、味がよくまとまります。
良質なオリーブオイルを使うと、クスクスの味が格段にアップしますよ
お湯を注いでから5分くらい経つと、水分を吸ってクスクスが膨らんできます。
クスクスの汁気がなくなったら、スプーンで軽く混ぜてください。
キュウリはスライサーで薄くスライスし、塩を少々ふって5分ほどしたら搾って水分を出します。
赤玉ねぎも薄くスライス。ミニトマトは、1/4もしくは半分にカットします。
スライスしたキュウリはきつく搾って、水分をよく出しておくのがポイントです。
クスクスと、すべての具を、スプーンでよく混ぜ合わせてください。
材料をカットしてクスクスと混ぜるだけ!
超簡単スピード料理だね
ありあわせの材料を加えたりと、いろいろアレンジすることもできるよ
クスクスサラダはワンプレートランチとしてはもちろん、サイドメニューにもう一品ほしいときにも便利。
クスクスは常にストックしてないと不安になるほど、夏に大活躍している食材です。
材料として使うクスクスはこちらから購入できます
イタリア人に長年支持されている老舗パスタメーカ「バリラ」のクスクスがおすすめ!
クスクスをさらに深い味わいにしたいときは、塩の代わりに顆粒タイプの野菜ブロードを使うと味に深みがでます。
具を入れる前のクスクスだけでもパクパクが止まらないおいしさ!
なお本記事で紹介したクスクスサラダのレシピでは、できあがりのクスクスの量が少し多めになります。
というのも、多めに作って、すぐに食べない分は冷蔵庫内で保存しておくとなにかと便利だから。
作ってから時間をおくと、味が馴染んでおいしくなります。
作り置きしたクスクスサラダは、常温ででも、冷やしてでも、どちらもイケますよ♪
そもそもクスクスとは?【食の豆知識】
ところでインスタント以外のクスクスもあるのかな?
本来クスクスは、ファーストフードではなくスローフードなんだよ!
今ではお湯を注ぐだけでできる、インスタントのクスクスを使って調理するのが主流となっています。
しかし本来のクスクスは、時間をかけて作る伝統的な料理です。
正統派クスクスの作り方を簡潔に説明しますね。
- 水で湿らせたセモリナ粉を両手を使ってよく混ぜ、極小の粒状にします。
- ここにオリーブオイルや塩コショウ・スパイス等を混ぜ込み、馴染ませるため時間を置き寝かします。
- これを1時間以上かけてじっくり蒸してクスクスが作られます。
ところでクスクスって、栄養的にはどうなのかな?
気になるクスクスの栄養価
クスクスはビタミンB群やビタミンAが豊富なので、疲労回復などの効果が期待できます。
海外では食事療法にも使われることがある食材です。
パパッと作ることができる上に、必要な栄養素も取れるだなんて神だね!
ベジタリアンやビーガンの人たちにも人気のサラダだよ
イタリアのクスクスサラダ【お弁当としても人気】
クスクスサラダといえば、イタリアでの夏の海水浴を思い出します
以前イタリアに住んでいたころは、タッパーに詰めたクスクスサラダをクーラーボックスに入れて、夏の海水浴へよく持って行きました。
お弁当用として作ったクスクスサラダ
イタリア在住者にとってクスクスサラダは?コメント紹介
クスクスサラダを作ってインスタグラムに投稿したら、たくさんのコメントをいただきました。
コメントを下さった方、ありがとうございます♪
中でもイタリアにお住まいの方からの反応が多かったので、一部紹介しますね。
まずは北イタリアのヴェネト州にお住いのAさんのコメントから。
私も一時クスクスにハマってたことがあって、やっぱり夏だったんだけど、翌日がもっとおいしいんですよね♪
すっかりクスクスの存在を忘れてたので、また作ります。
やはり翌日がもっとおいしいクスクスサラダ!
味と手軽さにハマってしまったお気持ち、よくわかります。
2人目は、中部イタリア・トスカーナ州にお住いのTさん。
クスクスサラダおいしいですね。
クスクスサラダとパンツァネッラは半日おいて作り置きした方がおいしいの同感です!
ちなみにパンツァネッラとはトスカーナ地方の夏のお料理で、固くなってしまった古いパンを捨てずに利用して作る「パンのサラダ」のこと。
パンツァネッラもクスクスサラダと同様、海へ行くときによく持参するお弁当のひとつです。
半日おいて作り置きした方がおいしい・・・ですよね!
ラストは、同じくトスカーナ州在住でイタリア人のPさん。
日本ツウのPさんは、日本風にアレンジしたクスクス料理のアイデアを教えてくれました。
ふだんは忙しくて時間がないから、調理に時間のかかるご飯の代用食品としてクスクスを使っているよ!
例えば丼風にしたりとか。
そうそう、クスクスに米酢をちょこっと垂らすとパーフェクトだよ。試してみてね♪
クスクスに隠し味として米酢を入れるとは斬新なアイデア!
次回試してみたいと思います。
クスクスサラダ、ボクも作ってみたい!
イタリア郷土料理としてのクスクス
クスクスは、南イタリアのシチリア島では郷土料理としてポピュラーです。
本場シチリア島で食べたクスクス料理は、時間をかけて作られた本格派でした。
カターニアで食べたクスクス【シチリア東海岸】
シチリア島の中でも、地域によって少しづつ特徴が違うクスクス料理。
まずはシチリア東部の町・カターニア(Catania)の友人宅で食べたクスクスを紹介します。
家庭に代々伝わるレシピで作られたクスクス
上には大きな魚介類がたくさん盛られていました
ひとりづつ、お皿に取り分けてもらって。
魚介のスープがクスクスに染み入って、ほっこり幸せな味でした
トラーパニで食べたクスクス【シチリア西海岸】
一方、シチリア西部の町・トラーパニ(Trapani)のリストランテで食べたクスクスはこちら。
魚介類のスープの味がしみ込んだクスクスに、さらに魚介スープをかけながら食べます。
セモリナ粉を時間をかけて蒸して作られたトラーパニのクスクスは、インスタントのクスクスにはない素朴な風味が感じられました。
トラーパニの町はクスクス料理がおいしいことで有名
もし行くことがあれば食べてみてください!
関連記事 シチリア島のトラーパニ近郊のビーチリゾート地では、毎年9月に「クスクスフェスティバル」が開催されています。
【カンタン・おいしい】クスクスサラダをつくろう!
本記事では、日本ではまだ馴染みの薄い食材クスクスについて、大きくわけて2つのことを紹介しました。
火をほとんど使わずにできるスピード料理クスクスサラダ
イタリアの食文化・郷土料理としてのクスクス
クスクスサラダは、メインにもサイドメニューにもなる一品です。
真夏のスピード料理として、またアウトドアのお供としても便利なので、ぜひ作ってみてくださいね。
クスクスサラダをもりもり食べて、猛暑を乗り切りましょう♪
「初めてクスクスという食材を知った」という方にも、イタリアの食文化やクスクス料理に興味を持つきっかけとなれば嬉しいです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
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