【トスカーナ地方ヴォルテッラ】チーズ工房のあるアグリツーリズモに泊まる

イタリア旅行で最近人気になりつつあるのが、食をテーマにした旅。

産地で見て、聞いて、生産現場でつくりたてのものを賞味する体験はまた格別です。

筆者は旅先で、その土地でしか味わえない食に出逢うと、そこに住む人々との距離がグッと縮まるのをいつも感じます。

イタリアでは、農園が営む宿泊施設のことをアグリツーリズモと呼びます。

アグリツーリズモは、自然の中でリラックスしたいイタリアリピーターに人気です。

本記事では、これまで数多くの田舎宿に泊まってきた筆者が「また泊まりたい」と感じた チーズ工房のあるアグリツーリズモを紹介します。

場所は、世界中から多くの観光客が訪れるトスカーナ地方！

ローマやフィレンツェを旅するならちょっと足をのばして数泊、リラックスした時間がすごせますよ。

トスカーナのアグリツーリズモに泊まる

トスカーナの大地を一望

イタリア中部トスカーナ州。

ティレニア海から内陸へ少し入ると、なだらかな丘陵地帯が広がっている地域があります。

広大な緑の大地にポツンとたたずむ一軒のアグリツーリズモ「ファットリア リスケット」知ったのは、食通の友人からの紹介からでした。

ファットリア リスケットをおすすめする理由【デメリットも】

チーズ工房のあるアグリツーリズモ「ファットリア リスケット」に宿泊してみて、唯一デメリットに感じたのは、交通の便。

陸の孤島のような場所にあり、公共交通機関だけでは宿にたどり着くことができません。

しかしながら、大自然・夜の静寂・リラックス・・・と、

このロケーションだからこそ味わうことのできる魅力がたくさんありました。

  ファットリア リスケットの宿泊予約サイト（日本語）

アグリツーリズモのチーズ工房を見学できる

敷地内には、チーズ工房があります。

搾りたての羊乳でチーズがつくられているということを耳にし、工房を見学させてもらいました。

テーブルの下にある大きなバケツに溜まっている液体は、羊乳の熟成チーズをつくる過程でしぼられたホエー。

副産物のホエーも捨ててしまわず、リコッタチーズの原料としてつかわれます。

>> ホエーを使った自家製リコッタチーズのレシピを見る

熟練したチーズ職人の手によって、ひとつひとつ丁寧につくられているチーズ。

棚をのぞくと水切り中のリコッタチーズ、その一段上の棚には焼き上げたばかりの焼きリコッタチーズが並べられていました。

宿自慢のチーズ【ペコリーノ・トスカーノ】を食べることができる

イタリア語でヒツジは「ペコラ」。

羊乳からつくられるセミハードチーズやハードチーズは「ペコリーノチーズ」といいます。

チーズ工房内の棚では、様々な個性を持つペコリーノチーズがずらりと並べられ、ゆっくり時間をかけて熟成されていました。

ペコリーノチーズは、熟成期間の長さによっても風味や味わいが異なります。

工房でつくられたチーズは、アグリツーリズモの敷地内にあるショップで購入することができます。

評判が評判を呼び、遠方からもチーズを買い求めに来る人が後を絶たないとか。

海外にもファンが多く、もう十数年も前からイギリスなど海外へチーズの輸出もしているそうです。

おすすめ！アグリツーリズモでの晩餐【要予約】

予約をして、アグリツーリズモに併設のリストランテで夕食をいただくことにしました。

大自然以外なにもないロケーション。日が暮れて夜がやってくると、辺りは真っ暗な闇に包まれる宿。

にもかかわらず、アグリツーリズモに隣接するリストランテには、地元の人らしき人達でほぼ席は埋め尽くされ賑わっていました。

席に着くと、ここヴォルテッラ地方に伝わる素朴な郷土料理が食べきれないほどに運ばれてきました。

給仕してくれたのは、アグリツーリズモの働き者のオーナー。

いろいろと興味津々、つい話が弾みました。

朝食は新鮮なリコッタチーズに自家製はちみつをかけて

オーナーを見ていると「自分の土地の素晴らしさをもっと多くの人に知ってもらいたい」という気持ちで毎日仕事を楽しまれているのが伝わってきました。

部屋にはオリジナルコスメ【ホエー風呂も！←New】

宿泊した部屋には、ホエーやオリーブオイルの美容効果に着目してつくったというコスメがアメニティーとして置かれていました。

化粧水やクリームなどのオリジナルコスメは、すべてショップで購入可能です。

ユニークだったのは、宿泊した部屋の真ん中に大きなジャグジーがあったこと。使いませんでしたけど。

カバーがかけられていたジャグジー

オーナーは、冗談半分にこんなことを言っていました。

・・・笑って話が終わってしまったので、本当かどうかは定かではありません。

【観光地まで車で10分の距離】古い城塞都市ヴォルテッラを歩く

宿泊先のアグリツーリズモ「ファットリア リスケット」の近郊に、ヴォルテッラという美しい城塞都市があります。

宿泊先のチーズ工房併設の宿からは、車でおよそ10分の距離。

ヴォルテッラの町

筆者も幾度も訪れたことのあるお気に入りの町です。

大自然の中の一軒家ホテルなのに、観光地が近郊にあるという立地も嬉しいポイントです。

農園宿【ファットリア リスケット】の詳細とアクセス案内

アグリツーリズモの詳細はこちらです。

ファットリア リスケットへのアクセス

ファットリア リスケットは、公共交通機関だけでは行くことができないロケーションにあります。

おすすめはレンタカー利用。

フィレンツェ空港から：車で約1時間半

ピサ国際空港から：車で約1時間弱

もしくは、希望すればホテルの空港シャトルサービスを利用することもできます。

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宿から日帰り可能なかわいい村はある？【日帰りドライブにおすすめ】

せっかくレンタカーを借りるのならアグリツーリズモを拠点に、交通アクセスが悪くて普段なかなか行けないような小さな村を周遊してみてはいかがでしょうか。

宿から車で片道1時間以内で行ける素敵な村を紹介します。

参考記事 世界的に有名なスーパータスカンの里・ボルゲリ村について、別記事で紹介しています。

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リラックス・グルメ・観光・ホエー美容ができるアグリツーリズモ

本記事では、チーズ工房のあるアグリツーリズモ「ファットリア リスケット」について、宿泊した感想と、おすすめの過ごし方を書きました。

もし宿泊できなくても・・・

宿自慢のチーズを買うために、ヴォルテッラ観光へ行く途中にアグリツーリスモへ立ち寄ることもできます 

次回のイタリア旅への参考となれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。