- ありきたりな海外旅行では物足りない
- イタリアの旅先では、その土地の味覚を味わいたい
- イタリアワインが好き♡トリュフ料理が好き
- 秋のイタリアならではの体験がしたい

秋にイタリア旅行へ行くよ。
収穫祭へ行ってみたいな~!
秋はイタリアの美食の季節。
新ワインや新オリーブオイル、高級キノコのポルチーニ茸、
さらにはイノシシ肉や鹿肉といったジビエ、などなど、他にもいろいろありすぎて書ききれないほど!
イタリアの各産地では毎週末のように収穫祭が催されいて、その土地の特産物を味わうことができます。
ということで晩秋の週末、しとしとと雨が降る中 サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」へ行ってきました。



サン・ミニアートはトリュフの名産地!
秋は白トリュフの季節だよ♡
フィレンツェからの日帰り小旅行にもぴったりな「白トリュフ祭り」
本記事では、サン・ミニアートの白トリュフ祭りの様子と楽しみ方をまとめました。
旅する気分を楽しみながら、次回の旅行計画のヒントになれば嬉しいです。
ぜひご覧ください。



ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 乗務歴20年の元国際線CA
- 渡伊した回数が100回を超えるイタリアフリーク
- イタリア在住経験あり
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
そもそもトリュフとは?【世界三大珍味のひとつ】



そもそもトリュフってどんな食べもの?
トリュフとはキノコの一種で「食卓のダイアモンド」とも呼ばれる高級食材。
世界三大珍味(トリュフ・キャビア・フォアグラ)のひとつとしても有名ですよね。
トリュフには主に白と黒の2種類あり、とくに白トリュフは希少価値が高く、トリュフの最高峰とされています。
サン・ミニアート近郊で採れた白トリュフはこちら


トリュフを薄くスライスすると、独特の芳香が広がります♡この香りがたまらない。



サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」では、トリュフ三昧の贅沢な一日を過ごすことができるよ!
白トリュフの町「サン・ミニアート」


小高い丘の上にそびえるサン・ミニアートは、イタリアでも有数の白トリュフの産地として知られています。



トスカーナの田舎らしい、古い町並みも魅力だね
地域の食や農産物、生活・歴史文化自然環境を大切にした個性・多様性を尊重する町づくりを目指す「スローシティ」にも加盟しています。
サン・ミニアートはイタリアの中部、トスカーナ地方にあります。
白トリュフ祭りの開催中、町のメインストリートや各広場では、イベントのための仮設テントや露店が並びます。



サン・ミニアートの町全体が、トリュフ祭り一色となるよ
サン・ミニアートへの行き方【フィレンツェやピサからのアクセス】


観光都市フィレンツェや斜塔の町ピサから、日帰りでサン・ミニアートの「白トリュフ祭り」へ行くことができます。



列車で「白トリュフ祭り」へ来ていた人のほとんどはフィレンツェからだったよ…
サン・ミニアートへのアクセス
▷乗車時間:目的地のサン・ミニアート・フチェッキオ駅までは、およそ35分~40分
→ イタリア国鉄の公式サイト(英語)で、列車の発着時刻を検索する
サン・ミニアート・フェチェッキオ駅を出るとすぐに、バス停があります。
▷乗車時間:およそ20分
小高い丘の上にあるサン・ミニアートへとバスは走ります
たくさんの観光客が、同じくサン・ミニアートで下車するでしょう。
白トリュフ祭りへと繰り出す前に…
バス停で時刻表をみて、帰りのバスの出発時間を先にチェックしておきましょう。最終バスに乗り遅れないように!
復路について:帰りの列車(サン・ミニアート・フチェッキオ駅→フィレンツェ・S.M.N駅)は夜遅くまであるので、サン・ミニアート発の最終バスに乗り遅れさえしなければ大丈夫です。
イタリア各地で開催される収穫祭は、車がないと行けないような不便な場所がほとんど。
観光でイタリアを訪れる日本人にとって、行きたくても簡単に行けないのが残念でした。
サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」は公共交通機関利用で行くことができるため、車がない観光客にとって行きやすいのがいちばんのおすすめポイント◎
お祭りの日、最寄りの鉄道駅サン・ミニアート・フェチェッキオとサン・ミニアートのあいだを走る路線バスは、本数を増やして運行されます。
サン・ミニアート「白トリュフ祭り」の楽しみ方【雨の日でも大丈夫】


丘の上のサン・ミニアートにはお昼前に到着。
日が暮れるまで、存分に「白トリュフ祭り」を楽しみました。
- 白トリュフはもちろんのこと、近郊の特産物も大集合
直売ブースでは試食もできる! - 「トリュフ料理」を食べる
- ソムリエによるセレクトでトスカーナワインをテイスティングする
- うまく時間があえば「食のイベント」にも参加できるかも
- トスカーナの田舎らしい中世の町並み、眼下に見えるパノラマも楽しめる
サン・ミニアートの町全体が、白トリュフ祭りの会場!
町角のあちこちに「白トリュフ祭り」の会場が
サン・ミニアートのバス停で下車して 歩くこと数分、
見晴らしのいい場所で、さっそくお店をみつけました。


さらに人の流れについて歩いて行くと、広場ではビニールハウス風の大きな仮設テントがあって…
テントの中は、賑わいをみせていました。
雨が降り続いていたので、ひとまず一番近いテントへと向かうことにしました。
テントの中はトリュフ尽くし
テント内は所狭しとたくさんの販売ブースが並び、大賑わい。
ここではトリュフやトリュフ製品などを買うことができます。





あちこちのブースで「マンジャ!マンジャ!」ってすすめてくれるので、お味見も楽しい♡
食べ歩きB級グルメでおすすめは「トリュフ入りポルケッタ」
食のお祭りは、お店を覗きながら歩くだけでもテンションが上がります。
こちらはポルケッタをパンにはさんだパニーノを提供するお店。





ブタの頭部が目を引くね!
ポルケッタとは、香草やスパイスを中に入れた豚の丸焼きローストのこと。
トスカーナ州やウンブリア州など中部イタリアの屋台でよく売られているB級グルメです。
このポルケッタは、なんと「トリュフ入り」でした!これは食べるべしです。







ちょうど小腹がすいてきたところだったので食べました!
トリュフの香りただようポルケッタ、おいしかった♡
トリュフオイルやトリュフ入りのチーズを売るお店も見つけました。


いたるところトリュフ三昧で、選ぶのに迷う悩ましさ!







試食をしながら、おいしい食べ方を聞くこともできたよ♡



生産者さん直伝!
トリュフ入りのクリームチーズ





タルトゥーフォ(Tartufo)の文字発見!


サラミやサルシッチャ(生ソーセージ)にも、トリュフが入っています。




白トリュフ祭りで買ったのは【やっぱり生トリュフ?】
連れの台湾人女子(サン・ミニアート行きバス停で知り合いました)が買っていたのは・・・





生の白トリュフです!



食卓のダイヤモンドだね!
ホームステイしているナポリの家に持ち帰って、パスタやリゾットの上から白トリュフをスライスして食べたいのだとか。
サン・ミニアートは白トリュフで有名ですが、黒トリュフも売られていました。





直接トリュフハンターから購入するので、時価で買うことができる!
とはいえ高価だけどね。
なおトリュフの賞味期限は短く、6・7日以内に食べた方がよいとのこと。
日本から観光で訪れている人は
せっかく高価なトリュフを買っても日本に持ち帰るまでに香りが落ちてしまっては悲しいので、お土産にはトリュフ製品などを買うほうが無難かもしれません。



フレッシュなトリュフは現地で堪能♡



産地で食べるトリュフ料理は、また格別!
生のトリュフを日本へ持ち込むには、空港の植物検疫で申告をして検査を受ける必要があります。
ちなみに筆者は 瓶詰めトリュフペースト やトリュフ入りチーズを購入しました。
筆者が買ったトリュフペーストと同等の商品はこちら。
スライスしたフランスパンにパテのように塗って前菜に◎
パスタソースとして使うのもおすすめ!トリュフの香りで口の中がとろけます。
臭いチーズが好きな筆者が推すチーズ。もちろんトリュフ入りです。
【トリュフだけじゃない】近郊の特産物も大集合
トスカーナの秋は、オリーブの収穫真っ盛りです。
オリーブ農家さん直売による、新オリーブオイルも売られていました


搾油されてから間もない超フレッシュなオリーブオイルです。
もちろんテイスティングさせてもらいました。
新漬けオリーブも、秋ならではの味覚です。


サン・ミニアート近郊、そして中部イタリアの秋のおいしいものが大集合していて、目移りしてしまいますね。




食のイベントにも参加
雨が降り続くなか別のテントを覗くと、ちょうどクッキングショーが始まっていました。


白トリュフを使った料理のデモンストレーションです。
出来上がった料理は全員に配られ……
ソムリエセレクトのワインと共に試食タイム。


お料理には、試食レベルの量を超える白トリュフがトッピングされていました ↓





贅沢なお味♡
参加無料の料理ショーなのに、太っ腹すぎる!
壇上のソムリエからは、トリュフ料理とワインとの相性の解説もありました。
料理好き、ワイン好き、おいしいもの好きな人は、クッキングショーの開始時間を先にチェックしておくことをおすすめします。
食後に配られたデザートにも白トリュフがトッピングされていて、これも美味!





トリュフって、甘いデザートにも合うんだね
ソムリエによるアドバイスで好みのイタリアワインが見つかるかも
別のテント内では、有料でワインの試飲ができるコーナーもありました。
わたしたちは立ち寄りませんでしたが、ソムリエがサーブしてくれるので、おまかせでセレクトしてもらうといいですね。





地元トスカーナ産のお気に入りワインがみつかるかも!
【絶品!】簡易食堂でサクッと食べたトリュフ料理♡
せっかくなので、仮設テント内の簡易食堂で「ちょっと早めの夕食」をとることにしました。
筆者が食べたのは、白トリュフのスライスがのった目玉焼き です♡





迷わず注文したのは、白トリュフの目玉焼き!
トリュフは卵との相性がバツグンだよ!
一方、この日一緒に過ごしてくれた台湾人の女性は、白トリュフのリゾットを頼んでいました。


白トリュフのリゾットも、おいしそうでしたよ。
赤ワインが進みそうな味と香り♡
つけあわせには、ポレンタのフリット(揚げ物)黒トリュフソース添え を


ポレンタとは:粗挽きのトウモロコシ粉にお湯を注いで、固めのお粥状になるまで煮つめ練りあげて作る、北イタリアの伝統食です。
このつけあわせのポレンタは、できあがったポレンタを一晩ほど寝かし硬くなったものをスライスして、油で揚げたもの。
少しザラっとした舌触りとホクホクした食感が絶妙で、食べだすと止まらなくなりました。
どこか懐かしい素朴なおいしさが好きです。
ポレンタのフリットにかかっていた黒トリュフソースは、瓶詰めトリュフペーストで再現できそうですね。
本来のポレンタは、塩を少々入れたお湯にトウモロコシ粉を入れ、1時間以上も火にかけて木べらで練り続けて作るスローフード。
このインスタントのポレンタ粉は半調理済みなので、あっという間にできあがり超便利です♡
ふつうのポレンタ粉もインスタントのポレンタ粉も、イタリアのスーパーマーケットで売られています。
雨の日でも、ほぼ傘をささずに楽しめる
一日中、ずっと雨が降っていた「白トリュフ祭り」。
大きなテントの中で催されていたので、雨でも快適に過ごすことができました。



傘を広げたのは、テント間の移動のときだけ




トスカーナの田舎らしい中世の町並みを楽しめる
サン・ミニアートは、トスカーナの大地を見おろす小高い丘のうえにある小さな町。
歩いていて見晴らしのいい場所に差し掛かると、眼下に広がるパノラマに足を止めました。





トスカーナの田舎町らしい、のどかな雰囲気が漂っているね


今回は雨だったので、ゆっくりとサン・ミニアートを見て回ることはできませんでした。
町中のあちこちにある「白トリュフ祭り」のテントを巡りながら、合間をぬって路地裏散策もしたかったなぁ。
ようやく雨が止んだ夕暮れ時のドゥオーモ(大聖堂)。


「秋は、日が暮れるのが早いね」と言いながら最終のバスに乗り込み、サン・ミニアートの町を後にしました。



心もお腹も満たされた1日を過ごすことができたよ♪
2023年のサン・ミニアート「白トリュフ祭り」開催予定日は?
2023年の「白トリュフ祭り」についての情報です。
サン・ミニアートの白トリュフ祭り(Mostra Mercato Nazionale del Tartufo Bianco)
【開催日時】11/11(土)、11/12(日)、11/18日(土)、11/19日(日)、11/25日(土)、11/26日(日)
【開催場所】サン・ミニアート(San Miniato)の旧市街全域
▷ サン・ミニアートへのアクセス案内 をもういちどチェックする



今年も例年通り、11月の週末に開催されるよ
秋のイタリアはトリュフ祭りへ行こう!まとめ


本記事では、フィレンツェやピサから日帰りで行ける「白トリュフ祭り」について、実際に行ってわかった楽しみ方を紹介しました。
- 白トリュフはもちろんのこと、近郊の特産物も大集合
直売ブースでは試食もできる! - 産地で「トリュフ料理」を食べる
- ソムリエによるセレクトでトスカーナワインをテイスティングする
- うまく時間があえば「食のイベント」にも参加できるかも
- トスカーナの田舎らしい中世の町並み、眼下に見えるパノラマも楽しめる
サン・ミニアートの町全体が、白トリュフ祭りの会場!
世界三大珍味トリュフを存分に楽しめる サン・ミニアートの「白トリュフ祭り」
毎年いろいろなプログラムも行われていて、トスカーナの秋ならではの味覚も楽しめます。
旅行でのフリータイムにお祭りの日程を合わせ、ぜひサン・ミニアートへ足をのばしてみてくださいね。
それから、イタリアへ行ったら スーパーマーケットに立ちよるのもお忘れなく。
イタリアならではの食材や、バラマキ土産も見つかります!
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。