手づくりリコッタチーズをつくってみたけれど、レモン汁をつかうと味がなんか違う。
酸味をつかわずにリコッタチーズをつくる方法ってないかしら?
本場イタリアで食べたフレッシュなリコッタチーズがおいしかった。
自分でつくって、自宅で気軽に食べることができたらいいのになぁ~。
実はこれ、すべてこの記事を書いているわたしが思っていたこと。
これらの疑問に答えます。
- 酸(レモン汁)を加えずにつくるリコッタチーズのレシピ
写真入りでわかりやすく説明します - 自家製リコッタチーズならではのおいしい食べ方
- リコッタチーズをつくったあとに残る副産物の活用法
- そもそもリコッタチーズってどんなチーズ?
【レシピ】リコッタチーズのつくり方|こだわりはレモン汁不使用
ヨーグルトのホエーと牛乳でリコッタチーズをつくります。

これからご紹介するレシピはレモン汁などの酸味を加えないので、本場イタリアさながらのリコッタチーズの味を楽しめますよ。
準備するもの
プレーンヨーグルト 2パック
成分無調整の牛乳 およそ400CC(これは目安量 ホエーと同量の牛乳をつかいます)
塩 小指ひとつまみ程
この分量でリコッタチーズ出来上がり目安量: 約80グラムになります
ペーパータオル
濾す時に使うザルとボールなどの容器
大きめの布巾
温度計(100円ショップのものでOK)
ふわふわリコッタチーズのつくり方
① ヨーグルトを濾す
プレーンヨーグルトをザルの上にかぶせたキッチンペーパーで濾し、そのまま冷蔵庫に入れる。ペーパータオルの上にはクリーム状のヨーグルトが残り、下に水分(ホエー/乳清)が溜まります。
自家製リコッタチーズづくりにはこの水分・ホエーを使います。


② ホエーに牛乳を加える
①のホエーを計量して、ホエーと同僚の牛乳を①のホエーに加えます。さらに味を調えるための塩を小指ひとつまみ加えます。
③ 火にかける
②を鍋に入れて火にかけます。牛乳のタンパク質が凝固してきたら少し火を弱め(中火~弱火)、さらに10分から15分加熱します。



この時80℃~90℃の温度を保ち、沸騰しないように気を付けます。


そろそろ牛乳の分離が終わったかな?と思ったら火を止めます。
④ 布巾で濾す
ボウルなどの容器にザルと布巾をのせ、そこに③を注ぎ、濾します。





温まったミルクの香りがふわっとしますよ♪
⑤ 完成!
水切りを終えたら完成です。


これでリコッタチーズの完成です!
軽く5分から10分ほど水切りし、まずは出来たてホヤホヤの味を味見してみてください。



ミルキーな味が口の中に広がります。
もしリコッタチーズをお料理に使いたいときは、水切りの時間を少し長めにした方がいいです。



好みの固さに調整してくださいね。
リコッタチーズを濾すときに使う布巾について
なおリコッタチーズを濾す時の布巾ですが、わたしは中川政七商店の《花ふきん》を使っています。
チーズを漉すのにちょうどいい蚊帳生地のほどよい目の粗さなんです。
使用後には、サッと水ですすいで干しておくとあっという間に乾くところもお気に入り。
他の布巾に比べサイズが大判で、軽く絞りたい時にも余裕があり使い勝手がいい布巾です。
自家製リコッタチーズの味わい方
おうちでつくったリコッタチーズ。つくりたてならではの味わいを楽しめる食べ方をご紹介します。
【わが家のおすすめ】自家製リコッタチーズの食べ方
- つくりたてホヤホヤのリコッタチーズをそのままで味見 超オススメ!
- リストリコッタチーズにハチミツ/メープルシロップ/ジャムなどをかけて食べる
- リコッタチーズとジャムをパンに塗って食べる など





どれもシンプルな食べ方だね。



特に出来たてホヤホヤの味見は手作りの醍醐味です。
もうひとつ、ちょっと変わった食べ方もご紹介。
- 秋田名物の珍味いぶりがっこ(燻りがっこ)にリコッタチーズをのせてみたら家族に大好評でした。





ちまちまと食べてしまいます。
お酒の肴にも最高!
前菜やおつまみに、つくってみられてはいかがでしょうか。
リコッタチーズ作成過程でできた副産物・残り汁の活用法
リコッタチーズを手づくりすると、副産物が残ります。



栄養分が多く含まれているので捨てないで利用しましょう!
副産物活用法その1|残った濃厚ヨーグルト
まずはヨーグルトを濾して、ホエーをとったあとに残った濃厚ヨーグルト。
これも好きで・・・私のチーズづくりの裏目的となっています。





ギリシャヨーグルトの味わいに似ています。
濃厚な分、栄養価も高いですよー。
- サラダに加える
- 生クリーム代わりにつかう
- ギリシャヨーグルトやフロマージュ・フランとして
- 牛乳で割ってラッシーをつくる
なかでもイチオシは、濃厚ヨーグルトでつくるラッシー。
濃厚ヨーグルトに牛乳を入れてよく撹拌し、ハチミツやメープルシロップで甘みを加えたら出来上がり。
このままでもおいしいラッシーですが、レモン果汁を少し加えるとさわやかな味に。
あとはシナモンパウダーをひとふりしてみたりと、いろいろアレンジしてみてくださいね。
>>濾した濃厚ヨーグルトで作るサラダ「イタリア人料理家直伝!キュウリとヨーグルトのサラダ【夏野菜レシピ】」もよかったらどうぞご覧ください。。


副産物活用法その2| 搾ったあとの残り汁
リコッタチーズを搾ったあとに残った水分も捨てないで利用します。
味見をすると、かすかな甘味や酸味が感じられるこの水分。
お味噌汁やスープなどに入れて使い切ります。入れると味に深みが出るように思います。
余談ですが、この水分に再度牛乳を加えて加熱したら、もしかしたらまたリコッタチーズができるかも?と試みたことがあります。
でもさすがにもう牛乳は分離してくれず、バターミルクのようなこってりとした液体になりました。



残念ながら再々利用の水分ではチーズができませんでした。
【知っておきたい】リコッタチーズに関するQ&&A
そもそもリコッタチーズとは?
そのまま食べても美味しく、またお料理やデザートづくりの材料としても人気のリコッタチーズ。
チーズの中では乳脂肪が少なく、あっさりヘルシー。
口どけのよいミルクの風味が特徴のイタリア発祥フレッシュチーズです。
本場イタリアのリコッタチーズと名前の意味は?
チーズの名前にあるリコッタ(ricotta)とは、イタリア語で「リ=再び」「コッタ=煮ること」。
つまり再び煮るという意味を持っています。
つくり方もその名の通り。チーズを凝固させる過程で出た液体・ホエーを再加熱してつくります。


もう少し詳しく解説すると・・・・
- チーズづくりの過程で出た液体ホエーを再度温める
- たんぱく質の凝固物が浮かんでくる
- これを濾して固めたのがリコッタチーズ・・・なんです。
イタリアで見学したチーズづくりの現場では、ホエーに少量のミルクを足してたんぱく質を増やしてから再加熱していました。
当記事でご紹介したリコッタチーズのレシピでも、ホエーに同量のミルクを足して加熱しています。



イタリアのリコッタチーズとよく似たつくり方だったんだー。
さいごに
以前イタリアに住んでいた頃は冷蔵庫に常備していたリコッタチーズ。
日本に帰国してからは、輸入品でフレッシュチーズということもあり、価格的にいつでも買えるというわけにはいかなくなりました。
だったら自分でつくってしまおう!
と思ったのがきっかけで、自家製リコッタチーズをつくるようになったんです。



おかげでつくりたてホヤホヤのおいしさを知ることができました。
もしこの記事を読んで
つくりたてリコッタチーズを味わってみたいな・・・
と思ったら、簡単なのでつくってみてくださいね。


>>チーズのことをもっと知りたい方は、イタリアのチーズ工房のある宿にステイする旅もご覧ください♪


それでは今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。