
30年以上にもわたりイタリアへ通い続けている筆者みえったです。
イタリアのコーヒーといえば、エスプレッソやカプチーノ・カフェラテなどが知られていますね。
実はこれらの他にも、イタリアではよく飲まれているけど日本人観光客にはあまり知られていないコーヒーが沢山あります。
そこで今回は、日本ではあまり知られていないイタリアのコーヒーを厳選して3つ紹介します。
\当記事はこんなあなたにおすすめ/
- イタリアのバールやコーヒーが好き
- イタリアのコーヒーといえば、エスプレッソとカプチーノとカフェラテしか思い浮かばない
- イタリアのバールにはメニューがないので、いつも同じ飲みものばかり注文していた
この記事をよめば、次回のイタリアではバールでいろんなコーヒーを愉しんでみたくなるはず。
海外旅行や新しいモノ好きさんも、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです♪



コーヒー文化が発達しているイタリアで、飲んでみたいコーヒーをみつけてくださいね!
マロッキーノ(Caffè Marocchino)
秋冬にイタリアに行くと、いつも飲みたくなるのがマロッキーノ・コーヒー。



北イタリア発祥のコーヒーなんですよ。





わぁー!なんだかオシャレ!!
- 冬の寒空の下でココロもカラダも縮こまってしまいそうな日に。
- インスタ映えするオシャレなドリンクを頼みたいときに。
- バールでイタリア発祥のめずらしいドリンクを飲んでみたいときに。
マロッキーノコーヒーのベースは、グラスに注がれたエスプレッソコーヒー。
クリーム状のミルクとチョコレートがこんもりデコレーションされ、ココアパウダーがかかっています。
実は私は昔からチョコレートが大の苦手。
イタリアの友人が嬉しそうにチョコレートがかかったマロッキーノを頼んでいるのを横目に、いつも他のものを注文していました。



今でもチョコが苦手で、ホットココアやホットチョコレートは飲めない私です。
ところがある日、友人のマロッキーノをちょっと味見させてもらい・・・



あれ?これは好きかも♪
味見をしてみたら想像していたほどチョコレートが主張している感じはありませんでした。
いつのまにかマロッキーノは冬の定番の飲み物に。
おしゃれな大人のカフェラッテのようなドリンクです。



イタリア女子にも人気なんですよ!
ほっこりできるおいしさと、もうひとつ、マロッキーノを頼むときにいつも楽しみにしていることがあります。
それはお店によって違う、アーティスティックな外観。





わ!このマロッキーノコーヒーも美しいね!



美的センスや個性をたいせつにするイタリアならでは。
たしかこの日は1月。北風が吹く極寒の日で、暖をとりにバールに入ってきた人が注文を待つ列をつくるほどに込み合っていたのを憶えています。
わたしはカウンターの立ち席でバリスタ(飲み物をつくってくれる人)の仕事ぶりを見ていたんですが、超忙しいなか手際よくカフェアートの腕を披露していました。



ブラボー!!
ホットドリンクのマロッキーノは、グラスも熱々なんです。



猫舌で猫手のわたしは、冷めるまで少しづつ、ラッテアートのハートをスプーンで崩しながら飲みました。
目で楽しんで、飲んでおいしく温まる・・・
寒い季節にイタリアでバールに立ち寄ったら、マロッキーノをぜひ飲んでみてくださいね。
クレーマ・ディ・カッフェ(Crema di caffè)
私の中では、冬にマロッキーノなら、夏にはクレーマ・ディ・カッフェ。


- 暑い夏、バールで冷たいコーヒードリンクを飲みたいけどオーダーに迷った時に。
- ジェラートを食べたいけど近くにジェラテリア(ジェラート屋さん)がないときに。
- 夏バテで食欲ないけど、ちょっと気分を上げたい時に。
クレーマ・ディ・カッフェは、ミルクコーヒーをクリーム状にシェイクした冷たいドリンク。
なめらかでクリーミーなところが、コーヒー味のジェラートが少し溶けた時のよう。でもこれは溶けてはいなくて、半解凍のシェイクなのです。



これは夏にピッタリの飲み物!



イタリアの夏の楽しみのひとつとなっています。
冷えたグラスに入れられ、スプーンを添えて出されます。


このドリンクも、やはりバールごとに個性が光ります。
ここのお店のクレーマ・ディ・カッフェは、横からみると2層になっていました。





バールごとに変化があるだなんて、個性を大切にするお国らしいなぁ。
ところで。
クレーマ・ディ・カッフェ以外にも、イタリアのバールで飲むことができる冷たいドリンクがあるのをご存じでしょうか。
例えば・・・
- シェケラート(Shakerato)
-
ビールのように泡のたったアイスコーヒー。
アイスキューブと一緒にシェイクされ、カクテルグラスに入れられて出てきます。ちょっとオシャレ。 - グラニータ(Granita)
-
イタリア版かき氷。こちらはコーヒー味以外にもいろんなフレーバーが楽しめます。



どれも飲んでみたい!
私は日本でかき氷はあまり食べないので、実はこのグラニータもそんなに食べたいと思ったことがないんです。



グラニータは今までに数回しか食べたことがありません。
でも、きっと猛暑の日には、
クリーミーなクレーマ・ディ・カッフェよりも、ノドを潤すことのできるグラニータの方がおいしいはず・・・と思っています。
ちなみにグラニータは南イタリアのシチリア発祥といわれています。



やはり!
真夏のシチリアはとても暑く、気温が40℃超えの日もあるんですよ。
今回は私の独断と偏見でクレーマ・ディ・カッフェを取り上げましたが、
もしご興味があれば、他の冷たいドリンク(シェケラート・グラニータ)もぜひ味わってみてくださいね。
オルツォコーヒー(Caffè d’orzo)
さいごに紹介するのは、イタリアでオルツォと呼ばれている大麦のコーヒー。





オルツォは、イタリアではポピュラーな飲み物なんですよ。
- コーヒーを飲みたいけれど、カフェインを取りたくないとき。
- コーヒーと同じように飲めて、もっと体にいいドリンクが欲しいとき。
- コーヒーを一日に何杯も飲んだので控えたいけど、やっぱりコーヒーが飲みたいと思うとき。
意外に思うかもしれませんが、「カフェインの入ったコーヒーは飲まない」というイタリア人がたまにいます。
そういう人たちの多くは、このオルツォコーヒーを愛飲しています。
バールで注文するときはもちろんのこと、常備していて自宅でもコーヒーの代替品として飲んでるのです。



イタリア人のお宅へお邪魔した時に「コーヒーにする?それともオルツォ?」と尋ねられたこともありました。
コーヒー豆を使用してないオルツォなのですが、私的には飲んでいて物足りなさは感じません。
むしろクセになりそうな香ばしい風味が気に入っていて、時々飲んでいます。



その時の気分によって、バールでの注文時にコーヒーにしたりオルツォにしたりしています。
イタリアのバールでは、いろんなオルツォコーヒーを注文することもできます。
例えば・・・
- エスプレッソ風オルツォコーヒー
- カフェ・マッキヤート風オルツォコーヒー
- カプチーノ風オルツォコーヒー
などなど。
原料が大麦なので、やはり本当のコーヒーとは少し違うけど、
味には妥協しないイタリア人が認めるカフェインレスコーヒー・オルツォ。
もし機会があれば、イタリアのバールで飲んでみてはいかがでしょうか。
\オルツォはネットショップでも買うことができます♪/



妊娠中の女性にも安心のドリンクです ♪
まとめ|その時の気分によって飲み物を選ぶのがおすすめ!
\さいごに、今回紹介したコーヒーのおさらいです/
日本人観光客にはあまり知られていないイタリアのコーヒー3選
プラスおまけのドリンク2選 暑い夏にバールで注文したい!
- シェケラート(Shakerato)
- グラニータ(Granita)
青い文字をクリックすると、もう一度読むことができます。



気になるコーヒーがありましたか?
これらのコーヒーは、イタリア中のどの地域でも飲むことができるものばかり。
バールの定番ドリンクに飽きたときには、ぜひ思い出してみてくださいね!



もしかしたら近い将来、日本で大ブームとなるドリンクがこの中から出るかもしれないね・・・


それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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