- 定番観光地のほかに、日本人観光客があまり訪れないトスカーナも歩いてみたい人
- イタリアの小さな村で「極上ワインと土地のおいしいもの」を巡る旅がしたい人
- スーパータスカンワインの産地を訪れたいと思っているワインラバー
今回は、イタリア・トスカーナ州にあるボルゲリを紹介します。
ボルゲリと聞いて、ワイン好きの方はスーパータスカン(イタリア語ではスーペルトスカーナ)を真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。
ワインの世界的銘醸地は、中世の面影がそのまま残る魅力的な小さな村。
ガイドブックでは取り上げられないような小さな集落を歩くと、観光都市とはまた違うイタリアの魅力発見があります。
ワインの里を旅する気分で、ぜひさいごまでご覧ください。
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フィレンツェ⇔ローマで車の乗り捨ても可能なので、風光明媚なトスカーナでのドライブにも最適ですよ!
ミエッタです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- 乗務歴20年2ヶ月の元国際線CA
- 日本とイタリアをもっと自由に行き来したくて早期退職
- イタリア在住経験あり
圧巻!ボルゲリまで続く糸杉の並木道
トスカーナに住んでいた頃、ボルゲリへは時々食事や散歩をしに車で訪れていました。
今でもお気に入りの小さな村のひとつです。
この日も、ボルゲリへは、いつものようにドライブで出かけました。
トスカーナ州リヴォルノ県に位置するボルゲリは、ティレニア海から近く、海岸線からはわずか6kmほどの距離。
なだらかな海岸線にそって走っていた幹線道路から内陸へと車の進路を変えると、背の高い糸杉の並木の間を通り抜けていきます。
ボルゲリ村へのアプローチ
まっすぐな糸杉の並木(viale dei cipressi)は、ボルゲリまでずーっと、およそ5kmも続く道です。
何度来てもワクワクと胸が高鳴るアプローチ♪
この糸杉の道は、イタリア人で初めてノーベル文学賞を受賞した詩人ジョズエ・カルドゥッチ(1835-1907)が、自身の詩の中で詠っていることでも有名。
カルドゥッチは、幼少時代をボルゲリで過ごしたんだよね。
糸杉並木を車で抜ける途中の沿道左手には、ボルゲリワインを一躍世界中で有名にしたワイナリー『サッシカイア』の看板も見ることができます。
サッシカイアのワイナリーとオステリア・サングイド
有名なサッシカイアのワイナリー!
かの超高級ワインは、ここで作られているのかぁ。
ボルゲリ村を歩く・食べる・飲む
まっすぐに続く並木道を通り抜けた終着点には、ボルゲリ村の城塞が見えます。
門のアーチが村の入り口です。
車を降りたら、城塞のアーチの下をくぐりボルゲリ村の中へと入っていきましょう。
ボルゲリ村の住人はたったの131人73世帯(2011年データ)。
わずか10分から15分もあれば、歩いて一周できてしまうほどの小さな村です。
中世の面影が残る村のあちこちには、かわいいお土産屋さんやワイン関連のお店が軒を連ねています。
ワイナリー訪問やお食事前後の散策がオススメ。
ラウレッタ通りを行くと、沿道のわきにある小さな公園で【おばあちゃんの像】にも出逢うことができます。
ノンナ・ルチア(ルチアおばあちゃん)像
ここボルゲリで幼少時代を過ごし、生涯この村を愛した詩人カルドゥッチの祖母・ルチアおばあちゃんの像です。
おばあちゃんがやさしく見守る村なんだね♪
心癒されそう・・・。
地元で愛されているエノテカ「Tognoni」【スーパータスカンが飲める店】
さてここで、ボルゲリでいつも行くエノテカ(ワインと食事を楽しめるお店)をご紹介します。
エノテカ「トニョーニ」(ENOTECA TOGNONI)です。
近郊のリヴォルノやマレンマ地方に住む友人に、
今日はボルゲリのトニョーニで食べる予定だよ・・・
というと、みんながうなずきながら「いいねー」と言ってくれるお店。
ワインを目的に遠方から来た観光客や、近郊の町から食事やアペリティーボ(食前酒)をしに来るイタリア人で、店内はいつもにぎわっています。
壁一面にずらりと並べられたワイン
エノテカ「トニョーニ」では、トスカーナの家庭料理/郷土料理各種を味わうことができます。
言うまでもなくトスカーナワインとの相性は最高です。
食事メニュー
この日は高級ワイン・スーパータスカンを贅沢に楽しみたかったので、食事は前菜だけにとめておきました。
とはいえ前菜もこのボリリュームです。
上の写真左下に写っているのは前菜のひとつ、アンティパスト ミスト Antipasto Misto。
トスカーナ地方で前菜としてよくでてくる一皿。
スライスしたトスカーナパンの上にパテやサラミなどがのっています。
トスカーナ地方へ行ったら、一度は食べてみてください。地元産も赤ワインもすすみます。
食事はいらないので、ワイングラス1杯だけ飲みたいな・・・
という時には、グラスワインメニューもあります。
グラスワインのメニュー
スーパータスカンの産地で、気軽にグラス1杯だけ味わうこともできるよ!
それにしても、
店内を見渡すだけで、このお店がエノテカ・トニョーニがボルゲリ地区のワイナリーと親密な関係にあるのがよくわかりますね。
店内にはスーパータスカンの有名ワイナリーの名前が…
ここだけの話、とっておきのワイナリー情報を得られることもあるよ!
Enoteca Tognoni(エノテカ トニョーニ)
住所:Via Lauretta, 5 Bolgheri(LI)
Tel/Fax:39 0565 762001
ボルゲリの入り口のアーチをくぐり、メインストリートのラウレッタ通り(Via Lauretta)を1・2分歩いた左手にお店があります。
公式サイト:Enoteca Tognoni (イタリア語)
Tripadvisor:Enoteca Tognoni(イタリア語)
なお、お店の最新情報は各自で直接ご確認いただきますようお願いします
エトルリア海岸のワイン街道【トスカーナワイン】
ボルゲリではサッシカイヤやオルネライアといった世界でも名高いワイナリーが軒を連ね、隣接してブドウ畑やオリーブ畑が広がっています。
ボルゲリ村を取り囲むようにして、銘醸地ボルゲリ地区があるよ。
ボルゲリ地区でワイナリー巡りをしていると、よく見かけるのがこのマーク。
黒文字で書かれているのは『エトルリア海岸ワイン街道』。
エトルリア海岸のワイン街道組合のロゴマークです。
\エトルリア海岸ワイン街道とは/
トスカーナ州南西部一帯に広がるワインの産地のことを指します。
具体的には、港町リボルノから南へ下りマレンマ地方にいたるまでの地域に点在する銘醸地を総じてこう呼ばれています。
エトルリア海岸一帯のワイン造りの歴史は古く、紀元前にエトルリア人がもたらしたといわれています。
古代ローマ時代よりもさらにさかのぼり、ヨーロッパの中では最古のワイン産地のひとつともいわれています。
2000年以上も前からワイン造りをしていた土地だったんだね!
エトルリア海岸ワイン街道には、ボルゲリ地区の他にも スヴェレートや モレッリーノ・ディ・スカンサーノなどといった、すばらしいワインの名産地が点在しています。
スヴェレートは、「イタリアの最も美しい村」にも選ばれている小さな村だよ。
▼参考記事「イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d’Italia)」とは?
ボルゲリ村へのアクセス
最寄りの鉄道駅はボルゲリ(Bolgheri)駅ですが停車する列車の本数が少なく、
駅からボルゲリ村までの距離は 約7.5Kmと、かなり離れています。
つまり、交通の便が悪いです。
ボルゲリへの行き方・筆者のおすすめは 3とおり
ボルゲリへは、可能ならレンタカーで行くのがベスト。
レンタカーは、空港(フィレンツェ空港やピサ空港)から借りるのが一般的で便利です。
せっかくレンタカーでボルゲリへ行くなら、合わせて「エトルリア海岸のワイン街道」を一緒に巡りましょう。
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アクセスがよくないロケーションだからこその飾らない雰囲気が、ボルゲリの魅力です。
【ワイン銘醸地の村】ボルゲリへのいざない|まとめ
ワインラバーには知名度がありながら、観光という視点では、日本ではまだほとんど知られていないボルゲリ。
観光客が押し寄せることのない村をそぞろ歩きすれば、きっと純朴な魅力に心癒されることでしょう。
世界に名の知れたワインの銘醸地が、こんなにも小さくてかわいい村だったなんて!
この記事が、今までとはひと味違ったイタリア旅へのヒントとなれば幸いです。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
ガイドブックに載っていない土地を歩いて、ぜひ新たなイタリアの魅力を発見してね♪
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原材料には、ボルゲリの有名ワイナリーで使われているブドウの芳香成分も入っています!