夏の太陽が輝き出す猛暑の時期になると、赤く色づき始め旬を迎えるのがトマト。
トマトを育てていると、食べるのが追いつかなくなるのもこの頃です。
そんな時には天日干し!セミドライトマトや半生トマトをつくってみませんか。
- セミドライトマトづくりに使うトマトの選び方
- 【3日でできる】旨み凝縮「天日干しセミドライトマト」の作り方
- 【たった1日でできる】甘くてフルーティーな「半生トマト」の作り方
- 出来上がったセミドライトマトを保存するための2つの方法
- セミドライトマトや半生トマトの食べ方ヒント
セミドライトマトはオーブン利用でも作ることができますが、わたしは断然天日派♪
真夏の強い日差しを利用して、じっくり時間をかけてつくるセミドライトマトの味は格別です。
ぜひ作ってみてくださいね。

みえったです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。
- イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
- ベジフルビューティーアドバイザー
- フードバランスアドバイザー
- はちみつマイスター
- イタリアで食の旅を続ける元国際線CA
セミドライトマトに使うトマトの選び方


\セミドライトマト作りに適したトマトとは?/
- 小さくて水分が少ないトマト
- 水分が少なく肉厚で硬いトマト
チェリートマトやプチトマトのような小さなトマトは水分も早く抜けるので、セミドライトマト作りにはぴったりです。
また、水分が少なく肉厚で硬いサンマルツァーノ種トマトも、天日干しをするのに向いています。
ちなみに南イタリアのドライトマトの産地では、楕円の形をしたサンマルツァーノ種のトマトからドライトマトがつくられています。
筆者は育てていたチェリートマトとミニサンマルツァーノを使って、自家製セミドライトマトに使いました。
太陽の恵み!天日干しでセミドライトマトの作り方
セミドライトマトとは、その名の通り完全に乾燥していない、少し柔らかな乾燥トマト。
トマトの旨味がギュッと濃縮され、生のトマトとはまた違った味わいです。
天気予報をチェックし夏の晴天が3日続きそうな日を選んで、作り始める日を決めましょう。



初日の朝には、トマトの準備をしますよ♪
- まずはよく洗って乾かしたトマトを半分にカットし、カットした面を上にしてザルなどに並べていきます。
- 並べ終えたらトマトのカット面に塩を少しふり、天日干しにします。


なお写真撮影のために外していますが、天日干し中には網をかぶせるようにしています。
網をかぶせるのは虫よけのため。虫がいない環境なら、網はかぶせなくてもOKですよ。



夜は屋内へ移しましょう。
夏の日差しはとても強く、天日干しで日光浴をしているトマトを触ると熱くなっているのがわかります。
天日干しを始めてから丸3日、かなり水分が抜けてきました。
まだ完全に乾燥してなくて、少しやわらかな状態です。
セミドライトマトはこれで出来上がりです。





天日干しを始めてから3日間で完成です♪
ドライトマトの旨みは、元々トマトに含まれているグルタミン酸と、トマトを乾燥させることによって生じるグアニル酸というふたつの旨味成分によるもの。
生のトマトよりも旨みがぐんと増したドライトマトは、イタリアではお料理の隠し味としてもよく使われています。
【たった1日の天日干しで完成】フルーティーな半生トマトの作り方



天気予報をチェックしてるんだけど、快晴が3日続く日がないよ。
もし晴天が3日続く日がなくても大丈夫!
夏の日差しは強力です。
夕方にはトマトの切り口表面の水分がかなり飛び、柔らかな半生トマトが出来上がっています。
たった1日の天日干しだけでは、旨み凝縮とまではいきません。
それでもトマトの甘みが濃縮され、まるでフルーツのような味わいになります。
真夏にまる1日天日干ししたトマトは・・・
- このままおやつのように食べたり、
- ビールのつまみにしたり、
- サラダに入れたり、、して食べるのがおすすめです。



甘いフルーツのような半生トマト。
子供も気に入ってパクパク食べていました♪
「日持ちがしない=市販もされていない」ことから、ある意味「半生トマト」はいちばんつくり甲斐があるのかもしれません。
セミドライトマトの使い道いろいろ


天日干ししてつくったセミドライトマトは、そのままで幅広くお料理に利用できます。



トマトの乾燥度合いによっては、お湯に浸してやわらかく戻してから使うといいです。
使い道はいろいろ。例えば・・・
- いつものパスタやサラダの具として入れたり
- お魚と一緒に似たり(旨みがでます!)
- 小さくカットして隠し味的に使ったり




他にも、ぜひいろんなレシピを試してみてくださいね。



赤いセミドライトマトは彩り的にも映えてイイネ!
セミドライトマトの2つの保存方法


おいしいのであっという間になくなってしまうセミドライトマト。
それでももし沢山つくりすぎてしまった時のために、保存方法をふたつ紹介します。
\セミドライトマトのおすすめ保存方法/
① オリーブオイル漬けにする


よく知られているのは、好みのハーブ等と一緒にオリーブオイルに漬ける方法。
エキストラバージンオリーブオイルをセミドライトマトを入れた容器にたっぷり注ぎ、空気を抜きます。



上質オリーブオイルには抗酸化作用があるので、劣化(酸化)を遅らせる効果が期待できます。
使う度にトマトの上部にオリーブオイルでフタをするようにオイルを注ぎ、トマトが空気に触れないようにしてください。
そして必ず冷蔵庫で保存し、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
オリーブオイル漬けトマトは、そのままシンプルに田舎パン(フランスパンでもOK)の上にのせて食べてもおいしいです。
さいごに残ったオリーブオイルは、お料理に使えます。
② 冷凍する


もっと長期に保存したい場合は、セミドライトマトをジップロックに入れて冷凍してしまいましょう。
解凍したい時も、冷凍庫から使う分だけ出して10分もすれば、やわらかなトマトに戻るので便利です。
つくってから約2・3ヶ月で使い切るようにしてください。



今年は3回も天日干ししたので、わたしもセミドライトマトを冷凍しました。
自家製セミドライトマトのストックがなくなった時は
天日干しでつくったセミドライトマトがなくなってしまったら・・・
南イタリア・シチリア島の太陽の下で天日干ししてつくられたドライトマトをネットショップで入手しています。
\南イタリアの太陽と塩とサンマルツァーノトマトだけでつくったドライトマト/
完全乾燥のドライトマトは、お湯に浸して柔らかく戻してから使いましょう。
戻し汁も捨てないで!天然の旨味成分を含んだ出汁として利用できます。
関連記事 イタリアのスーパーで買いたいお土産おすすめ8選【国際線CAにも人気】でも南イタリア産ドライトマトを紹介しています。
おわりに


わが家ではセミドライトマトの消費量がとても多く、真夏になるとトマトの天日干しが恒例行事に。
元々ドライトマトが大好きで、イタリアではいつも購入して常備していました。
夏の強い日差しとトマト、そして少しの自然塩があれば、自分でもつくれてしまうので助かっています。
今回は、夏の強い日差しを利用してつくるトマトの旨み濃縮「セミドライトマト」とフルーティーで甘い「半生トマト」について紹介しました。
どちらも料理に便利なので、ぜひつくってみてくださいね。



おいしいセミドライトマトが出来ますように!
南イタリア産ドライトマトも紹介しています