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苺リゾットが映える5月の食卓【イタリアのマンマ直伝レシピあり】

苺のリゾット

イタリアでは、フルーツを材料として使っているお料理が珍しくありません。

フルーツを使った数あるイタリア料理の中でも、いつか紹介したいと思っていたのが苺のリゾット※。

苺リゾットは・・・

見た目が可愛いだけでなく、食べても美味しい

サプライズな印象が残るので、ホームパーティーでの一品としても最適

イタリアに住んでいた頃のこと。

誕生日やクリスマスなどのイベントにはいつもお宅にお邪魔させていただいていた、家族同然のように親しいイタリア人一家がいました。

この家のお母さん(マンマ)がお料理上手。伝統的なお料理はもちろんのこと、ちょっと変わったお料理でみんなをあっと驚かせるのも好きな人でした。

5月のある日、いつものようにお招きを受けた誕生日会で出てきたのが苺のリゾット

わたしは初めて見たピンク色のリゾットに目を丸くし、興味津々ひと口食べて「え?おいしい!!」。

その場でマンマからレシピを聞き出しました。

みえった

以来、何度も作っているお気に入りのリゾットです。

「お母さん」はイタリア語でマードレ(madre)。
でも親しみを込めて、口語ではマンマ(mamma)と呼ぶことが多いです。

今回この記事を執筆するにあたり、イタリアに電話をかけて、マンマが作るおいしさのヒミツも探ってみました。

みえった

作り方は簡単♪ そして気になる苺リゾットのお味は??
ぜひ作って味わってみてくださいね!

(※ 日本では苺は果実的野菜に分類されています)

この記事を書いたのは
みえった

みえったです。
「伊・食・旅」をテーマに情報発信しています。

  • イタリアの複数機関でオリーブオイルを学び、資格を取得
  • 他3つの「食に関する資格」を保有
  • 乗務歴20年の元国際線CA

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イタリアの市場で買うイチゴ

イタリアの市場では、5月頃になるとパックに山盛り詰められた苺が売られているのをよく見かけます。

イタリア・メルカート
イタリアで売られていた苺(5月)
ちび

いくら旬の時期だとはいえ、この苺の量はすごいなぁ!

みえった

店主の目を盗んで、勝手に苺をひとつパクっと味見しちゃうおじさんを目撃したこともあるよ。
店主も「ね、おいしいでしょ」って半ば黙認していたり。

イタリアの市場で直接生産者から購入する苺は、大きさが不ぞろいだったり小粒だったりします。

選ぶ苺によってはお手頃な価格で買うことができたので、イタリアでは気軽に作っていた苺のリゾット。

しかし日本で買う苺を使って料理するのはちょっともったいない気がして、長年作りそびれていました。

今年は家庭菜園で育てていた苺が大豊作だったので「これはチャンス!」とばかりに、久しぶりに苺リゾットを作ることにしました。

【イタリアのマンマ直伝レシピ】苺リゾットの作り方

みえった

ここからは苺リゾットのレシピを紹介します!

苺リゾットの材料

材料(約2~3人分)
  • 無洗米 1カップ
  • (できるだけ完熟したもの)およそ200g 
    デコレーションに使う分を少しだけ残し、苺を小さくカットしておく
  • みじん切りした玉ねぎ1/2個分(小さい玉ねぎだと1個分)
  • バター 約30g
  • 白ワイン(できれば辛口タイプ)1カップ
  • 野菜のブロード 約1リットル
    (→次で説明します)
  • 削って粉にしたパルミジャーノレッジャーノチーズ 約50g
  • マスカルポーネチーズ 約50g(または生クリーム)
  • 塩コショウ 適量

なお、分量はおおよその目安です。味見をしながらご自身で微調整してくださいね。

みえった

イタリアのマンマは、いつも量りなど使わずに目分量で料理をしていました。

摘みたての苺
\苺リゾットにはできるだけ熟した苺を使う/

野菜のブロードを準備する

今回は、時短できる方法で野菜ブロードを作ります。

インスタントを使った野菜ブロードの作り方から
  1. まずは鍋で1リットルほどのお湯を沸かします。
  2. インスタントの野菜ブロードを鍋のお湯に入れて溶かします。そのまま弱火で温め続けておいてください。

野菜ブロードは、イタリア直輸入の本格派インスタントブロードがおすすめです。


\化学添加物なし*有機野菜を使用/

>> イタリアのスーパーで買いたいお土産おすすめ8選でもインスタントブロードを紹介しています。

ちび

時短ではない、イタリアの正統派野菜ブロードの作り方も知っておきたいな。

インスタントを使わない野菜ブロードの作り方

基本の野菜ブロードの作り方も紹介しておきます。

本来なら、水を入れた鍋の中に人参と玉ねぎとセロリを投入し、(塩コショウも加えて)時間をかけコトコトと煮込みます。

こうして野菜から出汁をとりブロードを作ります。ご参考まで。

みえった

出汁をとったあとに残った野菜は、オリーブオイルと塩胡椒でいただきます!

苺リゾットのレシピ

みえった

いよいよ一緒に苺リゾットを作っていきましょう!

  1. 作った野菜ブロードを弱火にかけておく。
  2. 別の鍋ににバターを入れ、みじん切りしたタマネギを2~3分中火で炒める。
  3. ②に無洗米を入れ、お米が半透明になるまで2~3分さらに炒める。
  4. ③に白ワインを注ぎ入れ、アルコールを飛ばす。
  5. ①の鍋で温めていた野菜ブロードを1カップほど④に入れ、お米と混ざるように混ぜる。水分がなくなってきたら、また1カップほどのブロードを注ぎ足し混ぜる。
    →お米がアルデンテの柔らかさになるまで⑤を繰り返す。
  6. 約10分ほど経ったら、小さくカットしておいた苺を2/3ほど⑤に入れる。
  7. 出来上がりの5分ほど前に、残りの苺も入れる。マスカルポーネチーズもここで加えて混ぜ合わせる。
  8. そろそろ出来上がりかなと思ったら火を止めて、塩コショウとパルミジャーノチーズを加える。
    (火を止めるまでの調理時間の目安はおよそ30分。お米の硬さを確認し、アルデンテになったら火を止めます)
  9. お皿に盛りつけて、苺をトッピングしたら完成です!
苺のリゾット
苺を加えるとピンク色に
苺リゾット
完成した苺リゾット
ちび

ボクにも作れそう

\作る時に気をつけたいポイント/

イタリア米に比べると、粘りがあるのが日本のお米。ですので⑤の過程で、あまりかき混ぜすぎてしまうとお粥のようなリゾットになってしまします。

ブロードを多めに入れて煮込みながら、時々軽く混ぜるようにしてください。

お米をあまりかき混ぜすぎないように心がけるのがポイントです♪

手に入りにくい材料は、下のショッピングサイトからも購入することができます。

マスカルポーネを加えることによって味がまとまります

おろしたてのパルミジャーノは味のコクが格別です

使い方もシンプル
イタリアの包丁メッザルーナ

みえった

半月型包丁のメッザルーナは、玉ねぎや苺を小さくカットするのにあると便利ですよ。

特別な日の【苺リゾットのある食卓】

イタリア人宅の誕生日会で初めて苺リゾットを食べた時の食卓は、苺尽くしでした。

あの日、食後酒として出てきたのが、苺色をした「フラゴリーノ」という名のスパークリングワイン。

「フラゴリーノ」とは、北イタリアのヴェネト州で作られている食後酒。フラーゴラという品種のブドウから作られていることからフラゴリーノという名前がつけられています。

ちなみにフラーゴラ(fragola)とは、イタリア語でイチゴのこと

なお「フラゴリーノ」には2種類あり、スパークリングワイン(ロゼ)とグラッパ(透明色)があります。

筆者が誕生日会の食卓で飲んだのは、甘いスパークリングワインの「フラゴリーノ」でした。

みえった

苺のリゾットのある食卓の最後に出されたのがフラゴリーノワイン!
とても素敵な演出だと思いました。

日本でのホームパーティーだったら、苺から作られたこんな食後酒もよさそうです。

苺から作られたリキュール「いちごのお酒」

ちび

苺のリキュール・・・
女子には特に喜ばれそうだね。

そうそう!苺のリキュールといえば。

イタリアでワイルドストロベリーの名産地を訪れた時に、お土産屋さんで苺のリキュールが売られているのを見かけたことがありました。

フラゴリーノ
お土産屋さんで見つけた苺のリキュール

小さな苺・ワイルドストロベリーが入ったこのリキュールのラベルにも、「フラゴリーノ」と書かれていました。

フラゴリーナはフラーゴラ(苺)の縮小形、つまりイタリア語で「小さな苺」のこと。イタリアではワイルドストロベリーをフラゴリーナといいます。

フラゴリーナのリキュールだから「フラゴリーノ」と名付けられたのでしょう。

先に解説した「フラゴリーノ」という名の食後酒(使用ぶどう品種:フラーゴラ)と同じ名称なので、混同しないようにしてください。

苺尽くしの誕生日会での食卓での話に戻ります。

食後のデザートは、マンマお手製の苺のタルトでした。

苺のタルト
苺のタルト
ちび

食後には、苺色したフラゴリーノワインと苺のタルト!
テンションが上がりそうだね。

みえった

少人数でのこじんまりした誕生日会だったのだけど、苺リゾットと苺尽くしの食卓が印象的過ぎて・・・
今でも時々思い出します。

苺の季節での食卓のヒントとして、よかったら参考にしてみてください。

イタリアマンマのおいしさのヒミツ

イタリアでは5月になると必ずといっていいほど作っていた苺リゾット。

苺のリゾット
苺リゾット

今回久しぶりに作り、ピンクのリゾットを初めて食べた家族の感想は?こんな感じでした。

家族 A

食べる前はギョッと思ったけど、おいしいね!

家族 B

甘い苺の香りとリゾットの塩味とのハーモニーが絶妙だね。
苺の種の粒々した食感も好き♪

私自身もお代わりしてしまったたほど美味しい出来ではあったのですが、味に何かが足りないような気が。

みえった

おいしかったけど、やっぱりマンマの味には敵わない…

そこで、当記事を執筆するにあたり、苺リゾットのレシピを筆者に教えてくれたマンマと電話で話しました。

結論から言うと、確認できたことは「マンマのレシピは、記憶の中のレシピとほぼ同じだった」ということ。

でもイタリアのリボルノに住むマンマの懐かしい声や温かで優しい言葉を電話で聞いているうちに、ひとつ気づいたことがありました。

マンマのお料理のおいしさのヒミツは愛情を込めることなのでは

翌日マンマにメッセージを送り、そう思ったことを伝えると・・・

イタリアのマンマ

あら、わたしのレシピのヒミツに気がついたのね!

との返事が返ってきました。

ちび

料理は愛情・・・
昔から使い古された言葉だけど、やっぱりそうだよね!

おわりに

苺リゾット

本記事では苺のリゾットについて、イタリアでのエピソードを交えながら紹介しました。

店頭にたくさんの苺が並ぶ季節になったら、ぜひ作って食べてみてください。

みえった

苺尽くしの食卓に、愛情を添えるものもお忘れなく・・・

ちび

苺狩りができる農園へ、家族みんなで出かけてみようかなぁ!

▷▶ 【イタリアのマンマ直伝レシピ】苺リゾットの作り方をもう一度みる

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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