「ジロ・デ・イタリア(giro d’Italia)」をご存じですか?
ジロ(デイタリアは長いので省略します)は、イタリア全土を南北縦断しながら結果を競い合う自転車競技。
「ツール・ド・フランス(Le Tour de France)」と並び、世界最高峰のサイクルロードレースのひとつです。
毎年5月、約3週間にわたり開催されていて、今年2023年は5月6日に開幕します。
- 旅やイタリアワインが好き
- 日本で「ジロ・デ・イタリア」を追いかけてみたいと思っている
- イタリア現地でどのように観戦できるのか知りたい
「ジロ・デ・イタリア」ゴール付近の様子を紹介!
こんな人には物足りない内容かもしれません
- サイクルロードレースに精通している方
- 「ジロ・デ・イタリア」のレース内容について詳しい解説を求めている方
自転車レース観戦については超初心者だった筆者が、ジロ・デ・イタリアのいろんな楽しみ方を提案します。
ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
ジロ・デ・イタリアの魅力【超初心者向け・筆者の場合】



イタリアをはじめヨーロッパでは、自転車競技はサッカーと同じくらいメジャーなスポーツです!
サイクルロードレースにあまり詳しくない筆者ですが、
毎年5月のジロ・デ・イタリアが開催される期間中は、レース情報を追いかけて楽しんでいます。
旅好き筆者のジロの楽しみ方は、なんといってもこれ
ジロ・デ・イタリアを通してイタリアを旅する気分になれる
ジロが開催されるのは、風薫る5月。
- さわやかな季節の風光明媚な風景
- イタリアらしい中世の街並み
など、レースを追いかけながら美しい季節のイタリアを見ることができます。
日本もそうですが、イタリアは海に囲まれ自然豊かな国。
「世界遺産の登録数が世界一多い国」でもあり、ジロのレースではさまざまな見どころがコース内に取り入れられています。
中部イタリア:絵画のような丘陵地やブドウ畑の中を走り抜けるステージもあれば・・・


北はイタリアンアルプスや南チロルなど、標高1500メートルを超える山岳地帯を走るステージもあります。
毎回変化にとんだ風景をも楽しむことができるのが、ジロの大きな魅力のひとつ◎


地図を片手にレースを追っていると、観ているこちらの方まで自転車でイタリア中を駆け回っているような気持ちになります。
昨年2022年に行われたジロの写真を、インスタグラムの公式アカウントから一部お借りしたのでご覧ください。
サイクルロードレース観戦ならではの楽しみも
ジロは【最も美しく、最も厳しいグランツール】ともいわれています。
「厳しい」といわれる所以は、イタリアの地形は実に変化に富んでいて丘陵地や山岳地帯が多いから。
海岸線を走る時もあれば、標高2000メートル級の山の山頂近くがゴールというステージの日もあります。



急傾斜のアップダウンやカーブも多そうだね。
選手たちにとっては過酷な戦いでもあり真剣勝負。



悲しいことですが、選手の中から死者がでてしまった年もありました。
それでも、清々しい季節のイタリアを自転車で駆け巡るというのは気持ちいいことだろうなぁと羨ましい筆者です。
過酷な長丁場レースをフィニッシュした選手の喜ぶ姿を見ると、やはり感動します。
2023年のジロ・デ・イタリアは 中部イタリア・アブルッツォ州で開幕
毎年コースを変えて、ジロがイタリア全土を走ります。



今年はどこを走るのか?チェックするのも楽しみのひとつだよ。
今年2023年は、中部イタリア・アブルッツォ州の海沿いの町で開幕。
イタリア半島を、連日ジロの自転車が駆け抜けていきます。
第13ステージは国境を越え、雪の残るスイスの山岳地帯クラン=モンタナがゴール。
最終日の第21ステージはローマを出発し、ファイナルゴールもローマが予定されています。



国境を越えてスイスへも行くステージもあるんだね。
レースは約3週間と長丁場なので、見たいステージをピックアップして観るのもおすすめです。



日本人選手では、今年も新城幸也選手が出場予定です!
活躍を期待したいですね。
日本で楽しむ ジロ・デ・イタリア
ジロ・デ・イタリアを日本にいて楽しむには、大きく分けてふたつの方法があります。
- 無料で、かいつまんでジロを楽しむ
- 有料の視聴方法で、がっつりジロを楽しむ
【SNSからスカパーまで】日本での「ジロの楽しみ方」
無料でかいつまんでジロを楽しみたい人には・・・
- ジロ・デイタリアのオフィシャルサイト(イタリア語・英語・他)
- インスタグラム Giro d’Italia 公式アカウント(イタリア語・英語)
- ツイッター Giro d’Italia 公式アカウント(イタリア語・英語)
- YouTubeチャンネル J SPORTS サイクルロードレース(公式)(日本語)
- ジロの詳しい情報がわかるサイト【PRESSPORTS】(日本語)



インスタグラムでは、
「ジロが立ち寄った土地の郷土料理」が紹介されることもあるので、よくチェックしてるよ!
SNSには当日の「ハイライト写真」や「動画」が毎日投稿され、ジロと旅する気分を楽しめます。
がっつり観戦したい人には、J SPORTS(有料)での視聴がおすすめ
J SPORTSでは、上空のドローンカメラを含め何台ものカメラがジロのロードレースを追いかけます。
レースの臨場感はもちろん、周囲の美しい風景や街並み・沿道での歓迎パフォーマンスなどが次々と映し出され、もう目が離せません
日本語での実況や解説もあるので、初心者でもロードサイクルレースやイタリアに詳しくなれるのも◎



レースの予備知識がない私には、J SPORTSの実況はありがたい♪



旅番組では見られないイタリアの景色を、ライブで感じられるのもいいね!
\J SPORTS視聴方法について/
おすすめ視聴方法 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
J:COM TV J SPORTS (生中継) | アンテナ不要でBS/CSチャンネルも視聴できる! WEBからの申し込みがおトク セキュリティーは無料 充実したサポート | 詳細をみる |
スカパー!J SPORT (生中継) | スカパー!は加入月の視聴料が無料 加入料も不要 | 詳細をみる |
J SPORTS オンデマンド (録画) | 好きなときに視聴可! 隙間時間に見たいスポーツを観戦できる | 詳細をみる |



各サービスの特徴を比較し、自分にあった視聴方法を見つけてくださいね。
\ J SPORTS
ジロ・デ・イタリアゆかりのワイン【観戦のお供にも!】
ところで ジロ・デ・イタリアゆかりのワインがあるのをご存じですか?





両手を上げた選手の写真だね!
ゴールのシーンかな?
Fantini Montepulciano d’Abruzzo Giro d’Italia
- ぶどう品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(赤)
- フルボディとミディアムボディの中間
- フルーティーな果実味が感じられ、さらりと飲みやすい
初めてこのワインを飲んだのは、コロナ以前に参加していたワイン会でのこと。
それからも何度か口にしたのですが、ワイン通たちにいつも「おいしい」と好評のワインでした。



毎月参加していたワイン会で、いろいろ飲んだ中でも好きなワインのひとつです。
目を引くのは、なんといっても選手の写真ですね。
これは「ジロ・デ・イタリア限定エチケット」。エチケットの写真は毎年ヴィンテージごとに変わるそうです。
ワインを製造しているのはファルネーゼ社。ジロに出場しているチームのスポンサーでもあります。



なるほど!
だからジロにゆかりのワインを毎年生産しているんだね。



ジロの記念ワインとして発売しているよ。
ワイン好きの人は、ジロ・デ・イタリアをテレビで観戦しながらジロゆかりのイタリアワインを飲んでみてはいかがでしょうか。
イタリアで楽しむジロ・デ・イタリア【生観戦しよう】
イタリア全土を3週間にわたり南北に縦断していくジロ・デ・イタリア。
もし5月にイタリアへ行くことがあれば、もしかしたらジロのレースに遭遇することがあるかもしれません。



イタリアの旅先で観戦できたら、きっと忘れられない思い出になるね!
筆者もイタリアに滞在中、その日のステージのゴール地点だった町に居合わせたことがあります。
時は5月の中旬、抜けるような青空の下にはジロの旗が高々と掲げられていました。





町にジロがやってきた時の様子を紹介します。
トスカーナの港町リボルノにジロがやってきた【観戦レポート】
滞在していたのは、イタリア中部トスカーナ州のリボルノ。
ティレニア海(地中海)に面する海の町です。
ジロがやってくる日は、朝から海沿いの道路が通行止めされていました。



ジロのコースとなっていた海沿いの道では、
着々と選手たちを迎える準備が進んでいる様子だったよ。
やがて午後になると、ゴール付近では、
フィニッシュ瞬間の選手を一目見ようと、大勢のファンが集まってきていました。







イタリアでのジロの人気がうかがえるね・・・
テレビカメラもスタンバイしています・・・。


インタビューなどが行われる大きな臨時ステージの上では、入念に打ち合わせが行われている様子。





ここでもテレビ中継があるんだね!
このようにゴール付近は混みあっていたので、
ゴールの少し手前に戻り、海沿いの沿道で選手たちの到着を待つことにしました。



なんとか見通しのいい場所に陣取ることができたよ。
さて、今か今かと待ち構えていると・・・
\\もうすぐだよ~//
・・・との声が聞こえてから間もなく


!!!!!あっ!!!!!
という感じでしたが・・・観戦できました ♪
日本人選手も出場されていたので、日本語で大きな声援を送りたかったのだけど。
ものすごいスピードで、
選手の見分けもつかず、風のように行ってしまいました。
一瞬のことでしたが、選手たちの迫力や集中力を間近で感じることができたレース観戦でした。
そして・・・。
選手たちが通り去ったあとの沿道から望む海では、
夏を待ちきれない地元の人たちが、ジロで沸く町を横目に海水浴を楽しんでいました。





まだ5月だというのに海水浴!
でもこれもまたイタリアらしい光景だね。
もしジロのスタート地点やゴール地点の町に滞在することがあれば、こんなチャンスは滅多とありません。
ぜひ沿道で観戦することをおすすめ。
ゴール付近に設置された指定席を除き、基本好きな場所で声援を送ることができました。
ジロがやってくる日は、町全体がお祭りのようになります。
その場にいるだけでワクワクした空気が感じられて、気分も上がること間違いなしです
リボルノ関連記事 イタリアの港町リボルノのB級ローカルフードについても書いています。
今まで知らなかったイタリアを発見しよう|ジロ・デ・イタリアまとめ
本記事では、毎年5月に開催される自転車レース「ジロ・デ・イタリア」の楽しみ方を紹介しました。
ジロ・デ・イタリアをきっかけに、これまで知らなかったイタリア発見があるかもしれません。
ぜひ今年はジロと一緒に、イタリア縦断旅を楽しんでくださいね。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。