【産地ブロンテ在住者が案内】南イタリア「ピスタチオ祭り」へ行ってきたよ

最近、女子の間で人気が高まっているナッツといえばピスタチオ。

筆者もピスタチオのスイーツを見つけると、つい買ってしまいます。

さて、世界最高品質のピスタチオ産地として有名なのが、南イタリア・シチリア島にあるブロンテ。

ブロンテ在住の知人に案内してもらえることとなり、以前から行きたいと思っていたピスタチオ祭りを楽しんできました！

ブロンテのピスタチオについて

ピスタチオは毎年9月から10月にかけて実ります。

ですがブロンテ産のピスタチオは、奇数年にしか収穫されません。

つまり、2年に一度しか収穫されないという希少価値があります。

こうして2年分の栄養をたくわえ、最高品質といわれるブロンテ産ピスタチオができあがるのだそうです。

筆者がピスタチオ祭りへ行ったのは、残念ながら収穫のない偶数年でした。

【イタリアで人気】ブロンテのピスタチオ祭り

南イタリアのシチリア島ブロンテの町で毎年開催されている「ブロンテのピスタチオ祭り」

お祭りの日程にあわせて『ピスタチオ祭りツアー』が現地で組まれるほど、イタリアでは人気のあるお祭りです。

ちなみに2019年のデータでは、６日間の全日程中にブロンテを訪れた観光客の数は、なんと約10万人だそうです！！

「ピスタチオ祭り」おすすめの時間帯は？

筆者はブロンテに前泊し、午前中にゆっくりピスタチオ祭りを見てまわりました。

これは大正解だったようです。

お祭り当日は、正午近くになると大型観光バスが続々と到着。

ブロンテへ向かう車の渋滞も目にしましたし、お祭りの屋台には長い行列ができ始めました。

2025年の「ピスタチオ祭り」開催予定は？

毎年いろんなプログラムが予定されていて、運がよければメインストリートを行進するミュージカルパレードなども見ることができますよ。

ブロンテの「ピスタチオ祭り」へ行ってきました

「ピスタチオ祭り」では産地ブロンテ在住の知人に案内してもらったこともあり、しっかり路地裏まで歩いてきました♡

当日の朝、ブロンテの町の中心に到着すると、大きな横断幕がかかっていました。

この横断幕から向こう側が『ピスタチオゾーン（ZONA PISTACCHIO）』

つまりピスタチオ祭りの会場です！

屋台でピスタチオの産地自慢を食べる

さっそく、おいしそうなものを発見！

シチリア名物のドルチェ、カンノーロ（cannolo）です。

サクサクに焼かれた筒状のクッキーの中には、ピスタチオを練りこんだリコッタチーズが詰められています。

引き続き町のメインストリートを歩いていると、道の両サイドには、ストリートフードを提供してくれる露店が軒を連ねていました。

こちらのお店で食べたのは、ピスタチオ入りのアランチーノ（arancino di pistacchio）。

シチリア島名物のライスコロッケです。

と言って、お店の人がわざわざ割ってみせてくれました。

ピスタチオといえば、忘れてはならないのがジェラート（gelato）です。

もちろんピスタチオパウダーが、これでもかというほど贅沢にトッピングされていましたよ。

別のお店では、エメラルドグリーン色したピスタチオのクッキー（biscotti al pistacchio）も見つけました。

と思ってしまうほど、ふんだんにピスタチオを使ったクッキーです。

緑のピスタチオパウダーが目を引くケーキ（torta al pistacchio）も発見！

この他にもピスタチオのピッツァやフォカッチャなど、すべて紹介しきれないのが残念ですが、町中がピスタチオであふれていました。

お店を冷やかしながらそぞろ歩くだけでも充分に楽しめますよ♡

ピスタチオを使った商品も試食

お祭りでは、ピスタチオを使った食材を売るお店も多く出店しています。

ピスタチオクリーム（crema di pistacchio）の試食を勧められて、さっそくお味見させてもらいました♪

ほのかな甘さのなかにも、しっかりとピスタチオを感じる濃厚なクリーム。

ピスタチオのリキュールも試飲しました。

本当に見るもの食べるもの、どれもこれもピスタチオばかり。

ピスタチオ好きにはたまらないお祭りです。

このピスタチオ祭りの様子を見て・・・

と思った方。

案内してくれたブロンテ在住の知人は、こう言います。

ちょっと路地裏散策｜ブロンテはピスタチオだけではなかった

さてピスタチオ祭りに沸くブロンテの町を歩いていると、「ミスターピスタチオ」と書かれた看板を見つけました。

お祭り中だけの期間限定ものなのか、それともいつもここにある看板なのか不明ですが、なんとも愛嬌のあるイラストです。

おや？「ピスタチオ通り（VIA PISTACCHIO）」と書かれた、手づくりの標識も発見しました。

この「ピスタチオ通り」に誘われるように、わたしたちは路地裏へ・・・

お祭りのにぎわいが嘘のように静まりかえる旧市街の住宅ゾーンへと迷い込みました。

古い路地裏の一角で見たもの

それは民家の外壁いっぱいに描かれた大きな絵でした。

あたりを見渡すと、いろんな壁画を見つけることができました。

描かれていたのは、
ブロンテの町の歴史や人々の姿。

筆者が個人的にいちばん惹かれた絵は、こちらでした。

おおきな眼差しでじっとこちらを見つめる女性の背後には、大噴火したエトナ火山とブロンテの町。

少しだけお祭りから抜けだし、旧市街を歩いてみるのもおすすめです。

もしブロンテで路地裏に迷い込んだら、壁画アートも探してみてくださいね。

ブロンテのピスタチオ祭りへ行こう｜まとめ

本記事では、世界的高級ピスタチオの産地で毎年開催される「ピスタチオ祭り」について、実際に行ったときの様子を紹介しました。

もしシチリア島でのフリータイムにお祭りの日程が合えば、ブロンテへも足をのばしてみませんか？

きっといつもの旅行とはまた違う、思い出に残る体験ができるでしょう♡

「ブロンテでは3食ピスタチオを食べてるって本当？」

ピスタチオの町で食べたものを別記事で紹介しているので、気になる人は合わせてご覧ください。

9月のシチリア島では 食のお祭り「クスクスフェスティバル」も開催されるので、こちらも要チェックです。

さいごまでお読みいただき、ありがとうございました！